バックアップの作成

ステージングの場所とバックアップ ストアを登録したら、ArcGIS Enterprise Manager を使用してバックアップを作成できます。 リソースへの追加リクエストによってデプロイメントにアクセスしているユーザーに問題が起こらないように、バックアップの作成はダウンタイム中に行うことをお勧めします。

ArcGIS Enterprise Manager を使用したバックアップの作成

バックアップを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 組織の管理者として ArcGIS Enterprise Manager にサイン インします。
  2. [バックアップ] ボタンをクリックします。
  3. バックアップ ページで [新規作成] をクリックし、次の情報を入力します。
    1. [バックアップ名を設定] - バックアップの名前。
    2. [バックアップ ストアを選択] - バックアップが格納されるバックアップ ストア。
    3. [暗号化パスフレーズを設定] および [暗号化パスフレーズを確認] - バックアップの暗号化に使用されるパスフレーズ。
      注意:

      バックアップは、パスフレーズがないと復元できません。

    4. [暗号化パスフレーズを表示] - 確認のためにパスフレーズをプレーン テキストで表示します。
    5. [バックアップの自動削除] - バックアップの保持ポリシー。 デフォルトでは有効で、保持期間は 14 日間です。 バックアップの有効期限、バックアップを保持する日数、週数、月数を選択できるほか、オプションを無効にしてバックアップを永続的に保持することもできます。
  4. [作成] をクリックします。

バックアップ操作を開始すると、ジョブと追加ポッドが開始し、バックアップ プロセスを調整します。 バックアップの作成にかかる時間は、デプロイメント内のアイテムの数に基づきます。 デフォルトでは、完了するまで 2 時間を超えるバックアップ操作は自動的にキャンセルされます。 デプロイメントに大量のデータが含まれていて、バックアップにかかる時間が 2 時間を超える場合は、[障害復旧] 設定でバックアップ操作のタイムアウト値を変更できます。

タイムアウト値の変更

タイムアウト値を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 組織の管理者として ArcGIS Enterprise Administrator API にサイン インします。
  2. [システム] > [障害復旧] > [設定] の順にクリックします。
  3. [設定の更新] をクリックします。
  4. [設定] テキスト ボックス内の JSON を更新して、timeoutInMinutes プロパティを含めます。
    { 
        "timeoutInMinutes": 10800, 
        "stagingVolumeConfig": { 
            "provisioningType":"DYNAMIC", 
            "storageClass": "staging", 
            "size": "64Gi"		 
        } 
    }
    

バックアップのステータスの確認

[新規作成] ウィンドウで [作成] をクリックすると、自動的にバックアップ ステータス ページが表示されます。 ページから移動して、進行中のバックアップ プロセスのステータスを再確認する場合は、次の手順を実行します。

  1. 組織の管理者として ArcGIS Enterprise Manager にサイン インします。
  2. [バックアップ] ボタンをクリックします。
  3. バックアップ ページで、進行中のバックアップ プロセスを見つけて [完了] リンクをクリックします。

バックアップのスケジュール設定

障害発生時のデータ損失を最小限に抑えるには、定期的な間隔でバックアップをスケジュール設定します。 スケジュールを構成すると、将来の特定の時間に、一度もしくは定期的に、バックアップが自動作成されます。 任意のバックアップを復元して、バックアップが作成された時点に組織サイトを復元することができます。 バックアップのスケジュールは、組織サイトの RPO (Recovery Point Objective) に応じて決定してください。

バックアップのスケジュールを設定するには、次の手順に従います。

  1. 組織の管理者として ArcGIS Enterprise Manager にサイン インします。
  2. [バックアップ] ボタンをクリックします。
  3. バックアップ ページで、[スケジュールされたバックアップ] をクリックします。
  4. [新しいスケジュール] をクリックして、次の情報を指定します。
    1. [バックアップ名を設定] - バックアップの名前に使用される接頭辞。 バックアップの作成日時が接尾辞として名前に追加されます。 たとえば、接頭辞が enterprise-backup の場合、バックアップの作成日時が付加され、バックアップ名は enterprise-backup-2021-09-02-18-08-17 になります。
    2. [バックアップ ストアを選択] - バックアップが格納されるバックアップ ストア。
    3. [暗号化パスフレーズを設定] および [暗号化パスフレーズを確認] - バックアップの暗号化に使用されるパスフレーズ。
      注意:

      バックアップは、パスフレーズがないと復元できません。

    4. [暗号化パスフレーズを表示] - 確認のためにパスフレーズをプレーン テキストで表示します。
    5. [開始日時] - バックアップが実行される日時。
    6. [繰り返し] - バックアップ プロセスが繰り返し実行されるように設定します。
    7. [繰り返しの間隔] - バックアップが作成される頻度。 各バックアップ プロセスは、指定した [開始日時] 値から開始されます。
      • [時] - 指定した時間に基づいてバックアップを作成します。 たとえば、1 時間ごとにバックアップを作成します。
      • [日] - 指定した日に基づいてバックアップを作成します。 たとえば、毎日午前 12 時にバックアップを作成します。
      • [週] - 指定した曜日に基づいてバックアップを作成します。 たとえば、土曜日の午前 12 時にバックアップを作成します。
    8. [終了] - スケジュールが終了するタイミング。 終了日付や回数が指定されていない無制限のスケジュール、特定の日付に終了するスケジュール、一定数のバックアップが作成された後に終了するスケジュールなどを設定できます。
    9. [バックアップの自動削除] - バックアップの保持ポリシー。 デフォルトでは有効で、保持期間は 14 日間です。 バックアップの有効期限、バックアップを保持する日数、週数、月数を選択できるほか、オプションを無効にしてバックアップを永続的に保持することもできます。
  5. [作成] をクリックします。