リリース バージョン: ArcGIS Enterprise 10.9.1 on Kubernetes
ArcGIS Enterprise on Kubernetes は、ArcGIS Enterprise マッピングおよび解析ソフトウェア用の新しい配置オプションであり、 マイクロサービスとコンテナー化を利用してクラウド ネイティブ アーキテクチャを提供し、組織の Kubernetes プラットフォームまたはクラウド プロバイダーの Kubernetes サービスのどちらかで動作します。
Kubernetes を使用して、GIS 組織で利用されるバックエンド プロセスをオーケストレーションで管理することにより、ArcGIS Enterprise on Kubernetes は、スケーラビリティ、回復力、および管理の容易さを実現します。 また、高い可用性および柔軟性が組み込まれているため、インフラストラクチャを効率的にスケーリングでき、配置とアップグレードの管理における管理オーバーヘッドを削減します。
ArcGIS Enterprise on Kubernetes は、Kubernetes に投資している組織がコンテナー化されたアプリケーションをオーケストレーションで管理するためのものです。 Kubernetes 上にエンタープライズ ソフトウェアを配置し管理するリソースとスタッフを有する組織では、ArcGIS Enterprise on Kubernetes 配置オプションにより、IT 管理と保守を GIS 管理から分離します。 この配置オプションは、利用資格がある ArcGIS Enterprise の顧客が使用できます。
ArcGIS Enterprise on Kubernetes は、コンテナーを使って GIS プロセスをマイクロ サービスに分割し、それぞれのマイクロサービスが個別の専用機能を実行します。 各マイクロ サービスは、アプリケーションを実行するために必要なすべてのデータをパッケージ化するコンテナー内で動作します。 1 つ以上のコンテナーは、ストレージ リソース、ネットワーク ID、およびコンテナーの実行方法に関する一連のルールを含むポッドに収容されます。 Kubernetes クラスターは、ArcGIS Enterprise on Kubernetes コンテナーをオーケストレーションで管理します。
組織の GIS のメンバーのほとんどは、ArcGIS Enterprise on Kubernetes を Microsoft Windows で使用した場合と Linux で使用した場合でその違いに気づくことはありません。 各配置オプションでは、一元管理される直感的な ArcGIS Enterprise ポータルおよびマップとアプリで活用される GIS サービスが提供されます。
Kubernetes の詳細
Kubernetes は、拡張性、応答性の高い負荷分散、および即応性を実現するように設計されたオープン ソースのプラットフォームです。 一般的に使用される Kubernetes の概念の詳細については、「Kubernetes の概念とアーキテクチャ」をご参照ください。
使用開始のヒントおよびベスト プラクティスについては、Kubernetes サイトのドキュメントをご確認ください。