サービスデプロイメント モード

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GIS サービスは、できる限り効率的に動作するように設計されています。 GIS サービス (マップの画面移動や住所への移動など) をリクエストしたときの応答時間は、いくつかの要因によって決まります。 例として、サービスが実行されるごとに、メモリと CPU が消費されることがあります。 組織で多くのサービスが同時に実行され、その使用量が使用可能なシステム メモリを超えた場合、それらの GIS サービスでパフォーマンスの問題が発生する可能性があります。

ArcGIS Enterprise 管理者は、組織内でのサービスの使用状況を監視し、メモリ使用量によってパフォーマンスが影響を受ける場合にリソースを制限する必要があります。

ユーザーは、サービス (Web マップや Web アプリなど、サービス上に構築された製品を含む) を扱う際に迅速な結果を期待します。 サービスで受信されるトラフィックを処理するのに十分な程度のリソースが必要です。

パフォーマンスを損なうことなく、リソースを必要な量だけに制限するよう努めてください。 これを実現するには、サービスの使用状況を監視し、サービス リソースの割り当てを行って、専用リソースを必要とするサービス用のリソースを分離するサービス モードを設定し、専用リソースを必要としないサービス用に共有リソースを配分します。

ArcGIS Enterprise on Kubernetes には、次の 2 種類のサービス モードが用意されています。

  • Shared
  • Dedicated

各サービスが使用するモードのタイプによって、システム メモリの消費量への影響が決まります。また、大量のトラフィックを受信するサービスの場合、サービス パフォーマンスへの潜在的な影響も決まります。 サービスまたはサービスのセットのサービス モードを更新する方法について説明します。

共有モード

共有モードを使用する場合、サービス ポッドは、特定のサービス タイプに属する任意のサービスの作業を実行します。 ポッドの共有セットは、共有モードに設定されているすべてのサービスに対するリクエストを処理するために使用されます。

また、共有リソースはサービス タイプ別に分離されます。つまり、そのサービス タイプに属する任意のサービスの作業を実行することもできます。 たとえば、共有モードで実行されている一連のマップ サービスは、デプロイメント内で共有モードを使用するように設計されているあらゆるマップ サービスの作業を実行できます。

共有モードのサービスは、一連の共有ポッドによってサポートされます。 クライアントが共有モードのサービスに対するリクエストを作成すると、そのリクエストは共有デプロイメントのポッドに送られてからリクエストの処理が行われます。 共有モードを使用すると、共有モードを使用する複数のサービス間でリソースが共有されるため、リソースの使用コストが節約されます。

共有マップ サービスデプロイメント

上の例では、6 つの個々のマップ サービスが共有モードに設定されており、共有マップ サービスデプロイメント内の 8 つのポッドでサポートされています。 これら 6 つのサービスが受信するトラフィックは、共有サービスデプロイメント内の任意のポッドで対応できます。

次の例では、3 つの個々のホスト フィーチャ サービスが、共有フィーチャ サービスデプロイメント内の 6 つのポッドでサポートされています。

共有フィーチャ サービスデプロイメント

共有リソースの構成

共有モードを使用して、すべてのマップまたはフィーチャ サービス用に共有リソースを構成できます。 このオプションを使用する場合は、その特定のタイプのすべてのサービスで使用されるリソースを構成することになります。

  1. [サービス] ページの [GIS サービス] タブで、[共有リソースの構成] を選択します。
  2. [タイプ][共有フィーチャ サービス リソース] または [共有マップ サービス リソース] を選択します。
  3. 必要に応じて [ポッド数][リソース制限] の値を変更します。

    または、個別にサービスデプロイメントを更新して、モード、ポッド数、リソース制限、およびサービス時間を設定することもできます。

専用モード

サービスに専用モードを使用する場合は、そのサービスのリクエストを処理するのに 1 つ以上のポッドのセットが排他的に指定されます。 たとえば、専用モードで構成されたマップ サービスを公開すると、このサービス用に 1 つのマップ サービスデプロイメントが作成され、そのマップ サービスの提供専用のポッドが 1 つ以上含められます。

専用マップ サービスデプロイメントには、定義された数のポッドが含まれます。 各サービスは、必要に応じてサービス リクエストを処理できるように、個別に構成できます。 サービスが高いトラフィックを常に受信しているシナリオは、サービスを専用モードの使用に移行する候補となります。

専用モードのデプロイメント

上の例では、2 つの個別サービスが専用モードに構成されています。1 つのマップ サービスは 1 つのポッドで、もう 1 つのマップ サービスは 2 つのポッドでサポートされています。

専用リソースの構成

GIS サービスに専用リソースを割り当てる場合、サービスを専用モードで実行するように更新できます。

  1. [サービス] ページの [GIS サービス] タブで、専用リソースを構成するサービスを選択します。
  2. [設定] タブをクリックします。
  3. [編集モード] をクリックします。
  4. [専用] モードで実行するオプションを有効化して、独自の専用リソースを使用して実行するようにします。
  5. 必要に応じて [ポッド数][リソース制限] の値を変更します。

このトピックの内容
  1. 共有モード
  2. 専用モード