リリース バージョン: Kubernetes の ArcGIS Enterprise 11.1
ArcGIS Enterprise on Kubernetes は、ArcGIS Enterprise マッピングおよび解析ソフトウェア用の新しいデプロイメント オプションであり、 マイクロサービスとコンテナー化を利用してクラウド ネイティブ アーキテクチャを提供し、組織の Kubernetes プラットフォームまたはクラウド プロバイダーの Kubernetes サービスのどちらかで動作します。
Kubernetes を使用して、GIS 組織で利用されるバックエンド プロセスをオーケストレーションで管理することにより、ArcGIS Enterprise on Kubernetes は、スケーラビリティ、回復力、および管理の容易さを実現します。 また、高い可用性および柔軟性が組み込まれているため、インフラストラクチャを効率的にスケーリングでき、デプロイメントとアップグレードの管理における管理オーバーヘッドを削減します。
ArcGIS Enterprise on Kubernetes は、Kubernetes に投資している組織がコンテナー化されたアプリケーションをオーケストレーションで管理するためのものです。 Kubernetes 上にエンタープライズ ソフトウェアをデプロイして、管理するリソースとスタッフを有する組織では、ArcGIS Enterprise on Kubernetes デプロイメント オプションにより、IT 管理と保守を GIS 管理から分離します。 この配置オプションは、利用資格がある ArcGIS Enterprise の顧客が使用できます。
ArcGIS Enterprise on Kubernetes は、コンテナーを使って GIS プロセスをマイクロ サービスに分割し、それぞれのマイクロサービスが個別の専用機能を実行します。 各マイクロ サービスは、アプリケーションを実行するために必要なすべてのデータをパッケージ化するコンテナー内で動作します。 1 つ以上のコンテナーは、ストレージ リソース、ネットワーク ID、およびコンテナーの実行方法に関する一連のルールを含むポッドに収容されます。 Kubernetes クラスターは、ArcGIS Enterprise on Kubernetes コンテナーをオーケストレーションで管理します。
組織の GIS のメンバーのほとんどは、ArcGIS Enterprise on Kubernetes を Microsoft Windows で使用した場合と Linux で使用した場合でその違いに気づくことはありません。 各デプロイメント オプションでは、一元管理される直感的な ArcGIS Enterprise ポータルおよびマップとアプリで活用される GIS サービスが提供されます。
Kubernetes の詳細
Kubernetes は、拡張性、応答性の高い負荷分散、および即応性を実現するように設計されたオープン ソースのプラットフォームです。 一般的に使用される Kubernetes の概念の詳細については、「Kubernetes の概念とアーキテクチャ」をご参照ください。
使用開始のヒントおよびベスト プラクティスについては、Kubernetes サイトのドキュメントをご確認ください。