システム ログの操作

ArcGIS Enterprise on Kubernetes は、組織内で発生するイベントと、それらのイベントに関連するエラーをログに記録します。 ログは、ArcGIS Enterprise Manager で利用できます。

ログを使用して、組織の問題を監視し、トラブルシューティングできます。 ログの情報は、エラーを特定し、問題の対処方法を理解するのに役立ちます。 また、ログは時間の経過に伴うイベントとパターンをまとめます。

イベントのキャプチャ、クエリ検索、および表示

サイトでイベントが発生すると、そのイベントがログにキャプチャされ、記録されます。 イベントに関連するメッセージを表示するには、ログをクエリ検索します。 サイトで現在のメッセージをクエリ検索して表示するには、次の手順に従います。

  1. 管理者として ArcGIS Enterprise Manager にサイン インします。
  2. サイドバーの [ログ] ボタンをクリックして、現在のログを確認します。

    一部のメッセージが、追加情報とともに返されます。

すべてのログは、イベントに関するいくつかの情報を記録します。 以下を表示する列の表示および切り替えを行うことができます。

  • ログイベントの時刻と日付
  • イベントのログ レベル
  • ログ メッセージ
  • ログ イベントのソース
  • ログ イベントのリクエスト ID
  • イベントに関連付けられたユーザー名
  • イベントが発生したサービス タイプ
  • ログ イベントが発生したノード
  • イベントに関連するログ コード
  • イベントのスタック トレース

時間、ログ レベル、ソース、リクエスト ID、ユーザー名、サービス タイプ、ログ コードに基づいてログをフィルターすることもできます。

ログを使用したトラブルシューティング

サービスやノードに問題が生じた可能性がある場合やユーザーから問題が報告された場合は、イベントを再現し、ログでイベントをキャプチャし、ログをクエリ検索して、イベントに関する情報を入手できます。 次に、ログの情報を使用して、イベントで発生した問題を解決します。

問題が生じた可能性がある場合や問題が報告された場合は、問題を再現してみてください。 問題を再現できる場合は、関連するログをクエリ検索してメッセージを確認し、役立つ可能性がある情報を取得します。 たとえば、ユーザーが Web サービスのパフォーマンス上の問題を報告した場合、その動作を再現しログを監視して、何が起きているのかを確認します。 原因を示すエラー メッセージが見つかることがあります。

情報が存在しない場合は、ログ レベルを上げます。 これにより、取得されるログの範囲が広がり、有益な情報が得られる場合があります。

ログ レベル

ログに記録されるイベントは、迅速な対処を必要とする問題を示す [重大] レベルから、サーバーの通常の使用を通じて生成される詳細な情報メッセージである [冗長] まで、さまざまなものがあります。

ログ レベルを次の表に示します。

ログ レベル説明メッセージの例

Severe

迅速な対処を必要とする重大な問題が発生しています。 このレベルには、重大メッセージのみが含まれます。

リクエストを処理できません。 サービス X が見つかりません。

警告

対処を必要とするがそれほど深刻ではない問題が発生しています。 このレベルには重大メッセージも含まれます。

サイン インできませんでした。 無効なユーザー名またはパスワードが指定されています。

情報

一般的な管理メッセージには、サービスの作成および開始に関する情報が含まれます。 このレベルには重大メッセージと警告メッセージも含まれます。

組織アカウントの設定にアクセスしています。

詳細

一般的なメッセージには、受信した操作リクエストの名前などの情報が含まれます。 このレベルには重大メッセージ、警告メッセージ、情報メッセージも含まれます。

有効期限切れのアイテムを確認しています。

冗長

メッセージは、マップ サービス内の各レイヤーの描画に成功したこと、レイヤーの描画速度、レイヤーのソース データにアクセスするためにかかった時間など、配置が操作をどのように実行しているかを詳細に示します。 このレベルには重大メッセージ、警告メッセージ、情報メッセージ、詳細メッセージも含まれます。

レイヤー描画の開始: 郡。

デバッグ

メッセージは、トラブルシューティング時に問題を適切に確認したい開発者やサポート技術者向けに設計されています。 運用環境ではこのレベルを使用しないことをお勧めします。パフォーマンスの低下を招くおそれがあります。 問題のトラブルシューティングを行うのでなければ、代わりに警告レベルを使用してください。

ディレクトリをクリーンナップしています。

ログ レベルの更新

ArcGIS Enterprise Manager でシステム ログを操作するとき、イベントをキャプチャして確認するためにログ レベルを上げる必要がある場合があります。

記録されるログの範囲を拡張できます。 サービスの作成および開始に関連するログを調べる場合に、ログ レベルをデフォルトの [警告] から [情報] に変更できます。

ArcGIS Enterprise Manager でログ レベルを更新するには、以下を実行します。

  1. [ログ] ページで [設定] をクリックします。
  2. [ログ設定] ページで、必要なデフォルトのログ レベルを設定します。
  3. [保存] をクリックします。

ログ保持期間の更新

システム ログのログ保持ポリシーを設定できます。 デフォルトでは、システム ログは 60 日間保持された後で削除されます。

保持期間の長さを更新するには、以下を実行します。

  1. [ログ] ページで [設定] をクリックします。
  2. [ログ設定] ページで、ログ保持期間を更新します。
  3. [保存] をクリックします。

ログ インデックスの更新

新しいログが生成されない場合や既存のログが利用できなくなった場合など、ログへのアクセスに関連する問題をトラブルシューティングするには、ログ インデックスを更新します。

ArcGIS Enterprise Manager でログ インデックスを更新するには、以下を実行します。

  1. [ログ] ページで [設定] をクリックします。
  2. [ログ設定] ページで [ログ インデックスを更新] をクリックします。

ログ メッセージの削除

ログ メッセージを削除するには、以下を実行します。

  1. [ログ] ページで、[削除] ボタン 削除 をクリックします。
  2. [ログ メッセージの削除] ページで、次のオプションを使用できます。
    • [ログ レベルを選択] - 削除する 1 つまたは複数のログ レベルを選択します。
    • [期間を選択] - ログ メッセージを削除する期間を選択します。
    • [カスタム期間を選択] - オンの場合、ログ メッセージを削除するカスタム期間を選択します。
  3. [削除] をクリックします。