Rancher Kubernetes Engine クラスターのデプロイ

Rancher Kubernetes Engine クラスターに ArcGIS Enterprise on Kubernetes をデプロイする前に、ArcGIS Enterprise のシステム要件を満たすクラスターを準備する必要があります。

クラスターの準備には、Kubernetes クラスターと対応するノードの設定など、サポートされている環境間で共通の手順、およびストレージ クラスの作成やアプリケーションへの ingress の処理など、環境固有の手順が含まれます。

Rancher Kubernetes Engine には、以前の Docker ベースのインストール (RKE) および計量の Kubernetes バイナリ デストリビューションに基づく新しい Ranchers Kubernetes Engine 2 (RKE2) の 2 つの形式で提供されます。 次のワークフローで示される例とリンクは、ArcGIS Enterprise on Kubernetes がデプロイされる RKE2 クラスターに固有です。 元の RKE に固有の情報については、Rancher のドキュメントをご参照ください。

注意:

RKE2 CIS Hardening Guide」を使用して構成された Rancher Kubernetes Engine クラスターにデプロイする場合は、ArcGIS Enterprise on Kubernetes 名前空間でベースライン ポッド セキュリティ標準を許可する必要があります。 詳細については、「ポッド セキュリティ標準」をご参照ください。

次の手順を確認し、環境を準備する方法については、Rancher ドキュメントをご参照ください。

  1. RKE2 クラスターを作成します。

    さまざまな方法で RKE2 クラスターをデプロイできます。 オンプレミスの配置については、Rancher のドキュメントをご参照ください。 オフラインの配置については、エア ギャップのインストールのドキュメントをご参照ください。

  2. kubectl の構成を更新します。

    クラスターの作成後、管理 kubeconfig ファイルが /etc/rancher/rke2/rke2.yaml に生成されます。 コンピューター上で kubectl を構成するには、Rancher のドキュメントに従います。

  3. ストレージ クラスを作成します。

    デフォルトでは、RKE2 にはストレージ クラスがありません。 ArcGIS Enterprise on Kubernetes が使用するストレージ プロバイダーと関連するストレージ クラスを作成するのは、クラスター管理者の役割です。 詳細については、「システム ストレージ」をご参照ください。

    reclaimPolicyDelete に設定したデフォルトのストレージ クラスを作成することをお勧めします。 バックアップの目的で、reclaimPolicyRetain に設定した 2 つ目のストレージ クラスも作成することをお勧めします。

  4. 必要に応じて、Ingress オブジェクトを作成して、トラフィックを arcgis-ingress-nginx サービスにルーティングします。

    RKE2 には、すぐに使用できる Ingress コントローラーが含まれており、これを使用して ArcGIS Enterprise on Kubernetes に付属する Ingress コントローラーにトラフィックを渡すことができます。 RKE2 Ingress コントローラーを利用するには、Ingress オブジェクトを作成して、バンドルされたアプリケーション Ingress コントローラーにトラフィックをルーティングする必要があります。 詳細については、「クラスターレベルの Ingress コントローラー」をご参照ください。

    注意:

    デプロイメント スクリプトの実行時に、クラスターレベルの Ingress コントローラーの質問に yes と答えて、arcgis-ingress-controller サービスがクラスター サブネットの外部に公開されず、ClusterIP タイプとして作成されるようにする必要があります。