クラウド ストアでの既存のキャッシュの移行

Windows または Linux の ArcGIS Enterprise を使用して作成された既存のキャッシュがある場合は、次の手順に従って、クラウド ストア キャッシュ ディレクトリを使用して ArcGIS Enterprise on Kubernetes にインポートできます。

1. 既存のキャッシュを、arcgiscache という名前のフォルダー内にあるクラウド オブジェクト ストア (Amazon S3、Azure Blob ストア、Google Cloud ストア、Alibaba OSS) にコピーします。

   注意:

   クラウド プロバイダーから提供される API を使用すると、これらのオブジェクト ストアにキャッシュを高速でコピーできます。

   Amazon S3 の例:

   aws s3 cp myDir s3://mybucket/ --recursive
   

2. ArcGIS Enterprise on Kubernetes で、クラウド内のオブジェクト ストアをクラウド データ ストアとして登録します。
3. ArcGIS Pro で、クラウド ストアにコピーしたキャッシュ コンテンツと同じ名前を使用して ArcGIS Enterprise on Kubernetes 上にマップ サービスを公開し、[既存のキャッシュを使用] を選択します。

マップ サービスが、クラウド ストア内のキャッシュを使用してレンダリングできるようになります。

注意:

[既存のキャッシュを使用] オプションは、Web レイヤーと同じ名前とサーバー フォルダーを持つ、関連付けが解除されたキャッシュを検索します。 サービスが削除された場合や、キャッシュがキャッシュ ディレクトリにコピーされた場合、キャッシュとサービスとの関連付けは解除されます。 有効なキャッシュがサーバー上に存在する場合、そのキャッシュを使用してマップ イメージ レイヤーが描画されます。 レイヤーを正しく描画するには、マップ名、空間参照、範囲がキャッシュと一致している必要があります。