アップグレードした後、次の点を検討して、組織サイトが円滑に運用されるようにします。
- 基になるバックアップ ストア コンポーネントの変更により、11.4 へアップグレードした後は、新しいバックアップ ストアを作成する必要があります。 新しいバックアップ ストアを作成しないで、既存の永続ボリュームを使用してバックアップ ストアを登録する必要がある場合は、組織サイトの以前のバージョンのバックアップにアクセスできなくなります。 必要に応じて、古いバックアップ ストアを使用して、組織サイトを以前のバージョンに戻すことができます。
- アップグレードの整合チェックが完了したら、新たに登録したバックアップ ストア、つまり最新のソフトウェア リリースで作成されたバックアップ ストアに新しいバックアップを格納する必要があります。 古いバックアップ ストアと永続ボリュームを登録加除および削除して、クラスター内のリソースを復元することができます。 また、バックアップ スケジュールも、新たに登録されたバックアップ ストアを参照するように更新する必要があります。
- 11.4 以降、Editor、GIS Professional Standard、GIS Professional Advanced ユーザー タイプ名は、それぞれ Contributor、Professional、Professional Plus に変更されました。 新しい Portal for ArcGIS ライセンス ファイルをインポートする際に、この更新が行われます。 アップグレード後、メンバーのユーザー タイプを使用できない場合は、別のユーザー タイプを割り当てる必要があります。 11.4 で使用可能なユーザー タイプのリストについては、「ユーザー タイプ」をご参照ください。
- アップグレード後、一部のユーザー タイプに、以前はアドオン ライセンスでのみ使用可能であった追加のアプリが含まれる場合があります。 メンバーの割り当て済みのユーザー タイプにアプリが含まれる場合、メンバーにそのアプリのアドオン ライセンスを割り当てる必要はありません。アプリと、それらが含まれるユーザー タイプの詳細については、「アプリのライセンス付与の概要」をご参照ください。
- アップグレードした後、メンバーに割り当てられた 1 つ以上のアドオン ライセンスがユーザー タイプに含まれている場合、組織ページの [概要] タブに、いずれかのメンバーにライセンスが 2 回割り当てられていることを示すメッセージが表示されます。 該当するすべてのメンバーから重複するアドオン ライセンスを割り当て解除し、ライセンスを解放できます。
- 11.4 以降、ArcGIS License Manager がなくても、ArcGIS Pro、ArcGIS Pro エクステンション、ArcGIS Drone2Map の指定ユーザー ライセンスを有効化できるようになりました。
- ネットワーク データセットを使用してルート サービスを公開することでルート サービスを構成する場合、最新の機能を使用できるよう、アップグレード後にルート サービスを再構成することをお勧めします。 ネットワーク データセットを使用してルート サービスを再公開するには、次の手順を実行します。
- デフォルト管理者か、組織の設定を管理するための適切な権限を持つカスタム ロールとしてサイン インします。
- サイトの上部にある [組織] をクリックして、[設定] をクリックします。
- ページの左側にある [ユーティリティ サービス] をクリックします。
- ページの右側にある [ルート案内とルート検索] をクリックします。
- [ルート検索サービスの更新] ボタンをクリックし、[公開するネットワーク データセット] を選択します。
- 「ルート検索サービスの構成」の手順を実行し、ネットワーク データセットを使用してルート検索サービスを構成します。
アップグレードの後に問題が発生した場合は、トラブルシューティングのヒントをご確認ください。