健全性の監視

ArcGIS Enterprise Manager でヘルス チェック レポートを作成して確認し、組織の健全性と安定性を監視してください。 レポートは、管理者が作成することも、管理者が後で実行するようにスケジュール設定することも、組織内で主要イベント (アップグレード、アップデート、アップデートの削除など) が発生するたびに ArcGIS Enterprise が作成することもできます。

使用可能なヘルス チェック レポート

基本ヘルス チェック レポートは、ArcGIS Enterprise 11.4 でのみ使用可能なレポート タイプです。

基本ヘルス チェック

基本ヘルス チェック レポートは、一連の機能および可用性のヘルス チェックを実施して、組織の全体的な健全性を検証します。

このタイプのレポートは、以下のテストを実行します。

Test説明

ポータル API エンドポイントが利用可能です

ArcGIS Portal Directory にアクセスできるかを確認します。

リレーショナル ストアのヘルス チェック

リレーショナル ストアの健全性情報を取得します。

オブジェクト ストアのヘルス チェック

オブジェクト ストアの健全性情報を取得します。

時空間ストアおよびインデックス ストアのヘルス チェック

時空間ストアおよびインデックス ストアの健全性情報を取得します。

ArcGIS Enterprise ポータル エンドポイントが利用可能です

ArcGIS Enterprise ポータル エンドポイントが利用可能かを確認します。

ArcGIS Enterprise Manager エンドポイントが利用可能です

ArcGIS Enterprise Manager にアクセスできるかを確認します。

Ingress のヘルス チェック

Ingress コントローラーの健全性情報を取得します。

システム公開ツールのヘルス チェック

システム公開ツールの健全性情報を取得します。

共有マップ サービスのヘルス チェック

共有マップ サービスの健全性情報を取得します。

空間解析サービスのヘルス チェック

空間解析サービスの健全性情報を取得します。

ジオメトリ サービスのヘルス チェック

ジオメトリ サービスの健全性情報を取得します。

ログをクエリできます

組織がログ メッセージをクエリできるかを確認します。

ユーザー、グループ、アイテムのインデックスが同期しています

インデックスが同期しているかを確認します。

いずれかの試験の結果が不合格の場合は、ログを確認して問題解決を進め、関連のポッドが動作しているかを確認します。

レポートの作成とスケジュール設定

管理者は、ヘルス チェック レポートを作成またはスケジュール設定し、組織の健全性を確認したり、問題の診断に役立てたりできます。 重大事象発生時には、レポートが管理者によって作成されたか ArcGIS Enterprise によって作成されたかにかかわらず、管理者がレポートを操作することもできます。

レポートの作成

ヘルス チェック レポートを作成するには、以下を行います。

  1. 管理者として ArcGIS Enterprise Manager にサイン インします。
  2. サイドバーの [健全性] ボタンをクリックします。

    ヘルス チェック ページが表示されます。

  3. [レポートの作成] をクリックします。
  4. レポートの名前を入力します。
  5. [レポートの作成] をクリックします。

    レポートが生成され、レポートのリストに追加されます。レポートのリストでは、いつでもレポートを検索してアクセスできます。

  6. ヘルスチェックレポートを確認するには、必要に応じてレポートの詳細情報を展開し、[基本ヘルス チェック] ハイパーリンクをクリックします。

    実行された各テストのステータスを示すポップアップが表示されます。

レポート スケジュールの作成

レポートをスケジュール設定すると、将来の特定の時間に、一度もしくは定期的に実行できます。

レポートをスケジュール設定するには、次の手順に従います。

  1. 管理者として ArcGIS Enterprise Manager にサイン インします。
  2. サイドバーの [健全性] ボタンをクリックします。

    ヘルス チェック ページが表示されます。

  3. [スケジュール設定されたレポート] タブをクリックします。
  4. [レポートのスケジュール設定] をクリックして、次の情報を指定します。
    1. [レポート名] - レポートの名前に使用される接頭辞。 レポートの作成日時が接尾辞として名前に追加されます。 たとえば、enterprise-report という名前を入力した場合、レポートの作成日時が追加され、enterprise-report-2025-01-22-06-40-20 というレポート名になります。
    2. [開始日][時刻] - レポートの実行がスケジュール設定されている日時。 時刻は hh:mm AM/PM 形式である必要があり、現在の時間より 10 分以上先にする必要があります。
    3. [繰り返し] - 繰り返しのレポートをスケジュール設定します。
    4. [繰り返しの間隔] - レポートが作成される頻度。 各レポートは、指定した [開始日][時刻] 値に実行されます。
      • [時] - 指定した時間に基づいてレポートを作成します。 たとえば、1 時間ごとにレポートを作成します。
      • [日] - 指定した日に基づいてレポートを作成します。 たとえば、毎日午前 12 時にレポートを作成します。
      • [週] - 指定した曜日に基づいてレポートを作成します。 たとえば、土曜日の午前 1 時にレポートを作成します。
    5. [終了] - スケジュールが終了するタイミング。 終了日付や回数が指定されていない無制限のスケジュール、特定の日付に終了するスケジュール、一定数のレポートが作成された後に終了するスケジュールなどを設定できます。
    6. [レポートの自動削除] - レポートの保持ポリシー。 デフォルトでは有効で、保持期間は 14 日間です。 レポートの削除予定日、レポートを保持する日数、週数、月数を選択できるほか、オプションを無効にしてレポートを永続的に保持することもできます。 レポートが繰り返し実行される場合、日付を選択することはできません。
  5. [レポートのスケジュール設定] をクリックします。

    レポートのスケジュールが作成されます。

レポートの検索と操作

組織内のレポートを操作するには、レポート リストの横にある [その他のオプション] ボタン をクリックし、次のいずれかを実行します。

  • レポートを .csv ファイルとしてエクスポートするには、[ダウンロード] をクリックします。
  • レポートの名前を変更するには、[名前の変更] をクリックします。 レポートの新しい名前を入力して、[保存] をクリックします。
  • レポートを削除するには、[削除] をクリックし、もう一度 [削除] をクリックして操作を確定します。 また、複数のレポートを一度に削除するには、削除したいレポートの横にあるチェックボックスをオンにして、[レポートの削除] をクリックします。 もう一度 [削除] をクリックして操作を確定します。

[レポート] ページで、すべてのレポートの表示、スケジュールから作成されたレポートの表示、または手動で作成されたレポートの表示を選択できます。

スケジュール設定されたレポートを操作するには、リストの横にある [その他のオプション] ボタン をクリックし、次のいずれかを実行します。

  • スケジュール設定されたレポートを無効にするには、[無効化] をクリックし、もう一度 [無効化] をクリックして操作を確定します。 レポート スケジュールが無効になっている場合、レポートは実行されません。
  • スケジュール設定されたレポートを有効にするには、[有効化] をクリックし、もう一度 [有効化] をクリックして操作を確定します。 スケジュール設定されたレポートが無効になっている間にスケジュール設定された実行時刻が過ぎてしまった場合、有効化するとレポートが作成されます。
  • スケジュール設定されたレポートを編集するには、[編集] をクリックします。 [更新] をクリックして、変更内容を保存します。
  • スケジュール設定されたレポートを削除するには、[削除] をクリックし、もう一度 [削除] をクリックして操作を確定します。