ポイントの集約 (Map Viewer)

ポイントの集約ツールは、指定されたエリア内のポイント フィーチャを集計します。 このツールは、各境界エリア内のポイントの合計数を計算するだけでなく、境界エリア内のポイントの指定された統計も計算します。 生成されるレイヤーには、等級シンボルを使用した各エリア内のポイント数が表示されます。

注意:

空間集約は、高密度データを視覚化する方法の 1 つです。 この方法の詳細および他の方法の概要を確認するには、「高密度なデータの視覚化に関するベスト プラクティス」をご参照ください。

ツールの出力は、ホスト フィーチャ レイヤーとオプションのホスト テーブル レイヤーです。

GIS のアナリストが、コスタリカの海洋保護区域における鯨の個体数を調査しています。 アナリストはポイントの集約を使用して、4 か月の調査期間中に鯨の観測数が最も多かった保護区域を特定します。

海洋保護区域内での鯨の観測数の集計

使用上の注意

ポイントの集約には、集約するフィーチャ、集計エリア、統計、結果レイヤーの構成が含まれています。

集約するフィーチャ

[集約するフィーチャ] グループには、集約されるポイントを指定する [入力ポイント フィーチャ] パラメーターが含まれます。

レイヤー名の下にフィーチャの数が表示されます。 この数には、フィルターを使用して削除されたフィーチャを除く、レイヤー内のすべてのフィーチャが含まれます。 [処理範囲] などの環境設定は、フィーチャの数に反映されません。

集計エリア

[集計エリア] グループには次のパラメーターがあります。

  • [エリア タイプ] では、フィーチャを集計する境界のタイプを指定します。 境界には、入力ポリゴン レイヤー、四角形のビン、六角形のビンがあります。
  • [集計ポリゴン レイヤー] では、フィーチャを集計する入力ポリゴン レイヤーを指定します。 このパラメーターは、[エリア タイプ][ポリゴン レイヤー] が指定されている場合に使用できます。 [レイヤー] ボタンを使用してレイヤーを選択するか、[入力フィーチャの描画] ボタンを使用して、入力として使用するスケッチ レイヤーを作成することができます。

    レイヤー名の下にフィーチャの数が表示されます。 この数には、フィルターを使用して削除されたフィーチャを除く、レイヤー内のすべてのフィーチャが含まれます。 [処理範囲] などの環境設定は、フィーチャの数に反映されません。
  • [ビン サイズ] は、生成するビンのサイズです。 四角形のビンの場合、値はビンの高さと幅に等しくなります。 六角形のビンの場合は、値によって、平行する 2 辺間の距離が決まります。 このパラメーターは、[エリア タイプ][四角形のビン] または [六角形のビン] が指定されている場合に使用できます。

    四角形および六角形のビンの計測値
  • [ビン サイズの単位] は、ビンの生成で使用する距離単位です。 サポートされている単位は、メートル、キロメートル、フィート、ヤード、マイル、海里です。
  • [ポイントを含まないエリアを維持] は、結果レイヤーに含まれるエリアを特定します。 オン (デフォルト) の場合は、入力ポイントに重ならないビンまたはポリゴンを含む、すべての生成されたビンまたは入力ポリゴンが返されます。 オフの場合、集計されたポイントを含まないビンまたはポリゴンは出力から削除されます。

    ポイントを含まないエリアを維持パラメーター
    ポイントを含まないエリアが含まれる場合 (1 番目の画像) と削除される場合 (2 番目の画像) の結果レイヤーの違いが示されています。

統計の計算

[統計の計算] グループには次のパラメーターがあります。

  • [フィールド統計] は、集計する入力レイヤーの数値フィールドを決定します。 サポートされる統計サマリーには、合計、最小、最大、平均、標準偏差が含まれます。 統計は、各境界で個別に計算されます。

    統計サマリーの詳細
  • [フィールドでグループ化] を使用して、カテゴリ フィールドを選択し、統計計算用のグループを作成します。 たとえば、国立公園付近の外来植物種を集計する場合は、[フィールドでグループ化] パラメーターを使用して種ごとの統計を計算できます。 統計をフィールド別にグループ化すると、統計は、エリア全体および各グループの両方について計算されます。
  • [最少頻値と最頻値を含める] は、各境界エリア内で最大数と最小数を持つグループを返します。 このパラメーターは、[フィールドでグループ化] でフィールドが選択された場合に使用できます。
  • [集約されたポイントの割合を含める] は、少数グループと多数グループ内のポイントの割合を境界ごとに計算し出力に含めるかどうかを指定します。 このパラメーターは、[フィールドでグループ化] のフィールドが指定された場合に使用できます。

結果レイヤー

[結果レイヤー] グループには次のパラメーターがあります。

  • [出力名] は、作成されマップに追加されるレイヤーの名前を決定します。 名前は、一意でなければなりません。 組織内に同じ名前のレイヤーがすでに存在する場合、ツールは失敗し、別の名前を指定するよう求められます。
  • [フォルダーに保存] は、結果を保存する [マイ コンテンツ] 内のフォルダーの名前を指定します。

制限事項

入力フィーチャはポイント レイヤーである必要があります。 ラインおよびポリゴンは、ポイントの集約ツールを使用して、境界内に集約できません。 ラインおよびポリゴンを境界内に集約するには、エリア内での集計ツールを使用します。

環境

解析環境設定は、ツールの結果に影響する追加パラメーターです。 ツールの解析環境設定には、[環境設定] パラメーター グループからアクセスできます。

このツールでは次の解析環境が適用されます。

  • 出力座標系
  • 処理範囲
    注意:

    Map Viewer のデフォルトの処理範囲は [全範囲] です。 このデフォルトは、デフォルトで [現在のマップ範囲を使用] が有効になっている Map Viewer Classic とは異なります。

出力

このツールには次の出力があります。

  • 集計されたポイント レイヤーを示す 1 つのポリゴン レイヤー。 ツールの構成に応じて、ポリゴン レイヤーには、次の情報を含むフィールドが含まれます。
    • ポイント数
    • 統計サマリー フィールド (たとえば Sum<field_name>)。 このフィールドは、[フィールド統計] にフィールドが入力されている場合に含まれます。
    • <フィールド名別グループ>。 このフィールドは、[フィールドでグループ化] にフィールドが入力されている場合に含まれます。
    • 最小頻値。 このフィールドは、[最少頻値と最頻値を含める] が有効な場合に含まれます。
    • 最頻値。 このフィールドは、[最少頻値と最頻値を含める] が有効な場合に含まれます。
    • 最小頻値のパーセント。 このフィールドは、[集約されたポイントの割合を含める] が有効な場合に含まれます。
    • 最頻値のパーセント。 このフィールドは、[集約されたポイントの割合を含める] が有効な場合に含まれます。
    • エリア
    • 結合 ID
    • グリッド ID。
  • [フィールドでグループ化] の値ごとにそれぞれのフィーチャおよび統計をリストした 1 つのテーブル レイヤー。 テーブル出力は、[フィールドでグループ化] パラメーターにフィールドが指定された場合にのみ作成されます。 ツールの構成に応じて、テーブル レイヤーには、次の情報を含むフィールドが含まれます。
    • 値別のグループ
    • 統計サマリー
    • ポイント数
    • ポイント数のパーセント
    • サマリー別のグループ

ライセンス要件

このツールには、次のライセンスと構成が必要です。

  • Creator または GIS Professional ユーザー タイプ
  • 公開者もしくは管理者ロール、またはそれと同等のカスタム ロール

リソース

詳細については、次のリソースをご参照ください。