データ ストア アイテムの追加

データ ストア アイテムを追加することで組織から接続できる、ユーザー管理のデータ ストアにはさまざまなタイプがあります。 タイプごとに異なる情報を入力する必要があります。それぞれのタイプは、異なる目的で使用されます。

注意:

データ ストアをポータルに追加する場合でも、この処理によってデータ ストアがフェデレーション サーバーかホスティング サーバーに登録されます。 そのため、フェデレートされた ArcGIS Server サイトの各コンピューターで、フォルダー データ ストア追加時にファイル共有場所にアクセスするよう構成し、クラウド ストレージ データ ストア追加時にクラウド ストレージの場所にアクセスできるようにする必要があります。

ArcGIS Enterprise 管理者のみが、新しいファイル共有の場所にアクセスするフォルダー データ ストア アイテムを組織サイト (ポータルの [新しいアイテム] インターフェイスではホスティング サーバーとして表示される) に追加できます。 管理者は、組織作成時にフォルダー ストレージの場所を設定 (推奨される方法) するか、組織作成後に ArcGIS Enterprise Administrator API を使用してファイル共有を登録できます。

以下のセクションでは、各タイプのデータ ストアへの接続を追加する方法について説明します。 必要なユーザー管理データ ストア タイプを追加する手順にアクセスするには、以下のリンクをご利用ください。

フォルダー データ ストア アイテムの追加

既存のネットワーク ファイル共有の場所に接続するフォルダー データ ストア アイテムを追加するには、以下の手順を実施します。

  1. フォルダーがネットワーク ファイル共有 (NFS) の場所として機能することを確認します。
  2. ポータルを開いてサイン インします。

    コンテンツを作成し、データ ストアを登録する権限があるメンバーとしてサイン インする必要があります。

  3. [コンテンツ] ページの [マイ コンテンツ] タブにある [新しいアイテム] をクリックした後、[データ ストア] をクリックします。
  4. 作成するデータ ストア アイテムのタイプとして [フォルダー] を選択し、[次へ] をクリックします。
  5. [公開者のフォルダー パス] フィールドにフォルダーのパスを入力するか、貼り付けます。
  6. データ ソースの情報を入力します。

    データの公開に使用された ArcGIS クライアントがフォルダー内のデータにアクセスする際、システム (ホスティング) サーバーが別のフォルダー内のデータのコピーにアクセスする必要がある場合は、両方のデータ ソースの情報を入力する必要があります。 2 つ目の場所が Kubernetes クラスター内のノードにすでにマウントされている場合、[新しいパス] オプションを使用してサーバーのパスを直接登録できます。 ArcGIS Enterprise クラスター内のノードを準備せずに Kubernetes をシステム サーバーの場所にマウントするには、[NFS ホストと NFS パス] オプションを使用します。

    • 公開元のクライアントとシステム サーバーが同じ共有フォルダー内のデータにアクセスする場合は、デフォルト設定である [公開者のフォルダー パスと同じ] のままにします。
    • 2 つの異なるファイル共有にデータを複製しており、公開元のクライアントとシステム サーバーが異なるファイル共有を参照するようにし、事前にマウントされているファイル共有へのパスを入力する場合、[サーバーのフォルダー パス] の下にある [新しいパス] を選択し、2 つ目のファイル共有へのパスを入力します。
    • 2 つの異なるファイル共有にデータを複製しており、公開元のクライアントとシステム サーバーが異なるファイル共有を参照するようにし、ファイル共有のホスト名とディレクトリ情報を入力して、ArcGIS Enterprise がそのディレクトリをマウントできるようにする場合、[NFS ホストと NFS パス] を選択し、ファイル共有のホスト名およびそのホスト上のディレクトリへのパスを入力します。 クラスターのノードを事前に準備する必要がないため、こちらの方法をお勧めします。 唯一の要件として、システムから NFS ホストと共有パスにアクセスできる必要があります。

    これが新しいファイル共有の場所である場合、ArcGIS Enterprise 管理者のみがその場所を追加できます。 新しいファイル共有の場所を追加すると、共有リソースに対して実行されているすべてのシステム サービス、ユーティリティ サービス、マップ サービス、およびフィーチャ サービスが再起動されるため、続行するか確認するメッセージが表示されます。 これらのサービスは、再起動されている間 (最大で 15 分)、使用することはできません。

  7. このデータ ストアを登録する ArcGIS Server サイトを選択するには、[次へ] をクリックします。
  8. このデータ ストアを登録する、フェデレートされた ArcGIS Server サイトを選択します。

    これらの役割を果たすサイトが不明な場合は、ArcGIS Server 管理者に問い合わせてください。 ステータスが正常でステップ 6 で指定したファイルの場所にサイトがアクセスでき、サイトに [(ホスティング サーバー)] のラベルが付いていない場合のみ、サイトを選択できます。

  9. [次へ] をクリックします。
  10. データ ストア アイテムのタイトルを入力します。

    これは、ポータルと ArcGIS Pro に表示されるアイテムの名前です。

  11. 必要に応じて、アイテムを説明するタグを入力します。

    語句をカンマで区切ります (たとえば、「Federal land」は 1 つのタグと見なされますが、「Federal, land」は 2 つのタグと見なされます)。

    入力する際、以前に追加したタグから生成された推奨タグが表示されますので、そこから選択することができます。

  12. データ ストア アイテムの格納先となる [マイ コンテンツ] 内のフォルダーを選択します。
  13. [接続の作成] をクリックします。

ArcGIS Pro でそのフォルダーのファイルから公開する必要があるメンバーのグループで、データ ストア アイテムを共有します。

データベース データ ストア アイテムの追加

クラウド データ ウェアハウスまたはリレーショナル データベース (エンタープライズ データベースを格納できるが必ずしもその必要はない) にアクセスするデータベース データ ストア アイテムを作成するには、既存のデータベース接続ファイル (.sde ファイル) をアップロードします。

データベース データ ストア アイテムを作成するには、以下の手順を実施します。

  1. サポートされているデータベースまたはクラウド データ ウェアハウスに接続するデータベース接続ファイル (.sde ファイル) を作成します。

    必要なデータにアクセス可能で、そのデータに対する必要な権限を持つアカウントまたはユーザーの認証情報を使用して接続します。 この認証情報は接続ファイルとともに保存します。 .odc ファイルは使用できません。

  2. ポータルを開いてサイン インします。

    コンテンツを作成し、データ ストアを登録する権限があるメンバーとしてサイン インする必要があります。

  3. [コンテンツ] ページの [マイ コンテンツ] タブにある [新しいアイテム] をクリックした後、[データ ストア] をクリックします。
  4. [データベース] データ ストア タイプを選択して、[次へ] をクリックします。
  5. データ ストア アイテムを通じた接続先となるデータベースの種類を選択します。
    • [リレーショナル データベース] - データベースまたはエンタープライズ ジオデータベースに接続する場合は、このオプションを選択します。
    • [クラウド データ ウェアハウス] - クラウド データ ウェアハウスに接続する場合は、このオプションを選択します。
  6. [次へ] をクリックします。
  7. [ファイルの選択] をクリックし、必要なデータベース、エンタープライズ ジオデータベース、またはクラウド データ ウェアハウスにアクセスするデータベース接続ファイル (.sde) を参照します。
  8. データ ソースの情報を入力します。

    ほとんどの場合、このデータ ストアからレイヤーを公開するために使用されるクライアントは、ArcGIS Server サイトと同じデータベース、エンタープライズ ジオデータベース、またはクラウド データ ウェアハウスを使用します。 このような場合は、デフォルト設定の [公開者のデータベース接続と同じ] をそのまま使用します。

    ただし、ArcGIS クライアントがあるエンタープライズ ジオデータベース内のデータにアクセスするものの、フェデレートされた ArcGIS Server サイトが別のエンタープライズ ジオデータベース内のデータのコピーにアクセスする必要がある場合は、両方のデータ ソースの情報を入力する必要があります。 この場合は、[サーバー データベース接続 (.sde ファイル)] の下にある [新しい接続] を選択し、フェデレートされた ArcGIS Server サイトが他のジオデータベースのデータに接続するために使用するデータベース接続ファイルを選択します。 このオプションは、データ ソースがエンタープライズ ジオデータベースの場合のみサポートされます。

  9. このデータ ストアを登録する ArcGIS Server サイトを選択するには、[次へ] をクリックします。
  10. このデータベースを登録する ArcGIS GIS Server サイトを選択します。

    この役割を果たすサイトが不明な場合は、ArcGIS Server 管理者に問い合わせてください。

    ステータスが正常の場合にのみサイトを選択でき、サイトがデータ ソースに接続できます。

  11. [次へ] をクリックします。
  12. データ ストア アイテムのタイトルを入力します。

    これは、ポータルと ArcGIS Pro に表示されるアイテムの名前です。

  13. 必要に応じて、アイテムを説明するタグを入力します。

    語句をカンマで区切ります (たとえば、「Federal land」は 1 つのタグと見なされますが、「Federal, land」は 2 つのタグと見なされます)。

    入力する際、以前に追加したタグから生成された推奨タグが表示されますので、そこから選択することができます。

  14. データ ストア アイテムの格納先となる [マイ コンテンツ] 内のフォルダーを選択します。
  15. [接続の作成] をクリックします。

データベース データ ストア アイテムの所有者は、データ ストアがクラウド データ ウェアハウスにアクセスしない場合、ポータルのデータ ストア アイテムからマップ イメージ レイヤーとフィーチャ レイヤーを一括で公開できます。

組織のメンバーが ArcGIS Pro でこのデータベース接続からデータを公開する予定の場合は、そのメンバーが所属しているグループとデータ ストア アイテムを共有します。 これにより、そのメンバーは、同じデータベース認証情報を使用して、手順 10 で指定したフェデレーション サーバーのいずれかにデータを公開できるようになります。

クラウド ストレージ データ ストア アイテムの追加

クラウド ストレージの場所に保存されているキャッシュ コンテンツを参照するキャッシュ マップ レイヤーを公開し、クラウド ストレージの場所にある事前作成済みキャッシュを参照するシーン レイヤー、タイル レイヤー、またはベクター タイル レイヤーを公開するには、クラウド ストレージ データ ストア アイテムを追加します。

  1. クラウド ストレージ データ ストアを追加するには、サポートされているクラウド ストレージ プロバイダーのアカウントが必要で、クラウドの格納場所が存在している必要もあります。
  2. ポータルを開いてサイン インします。

    コンテンツを作成し、データ ストアを登録する権限があるメンバーとしてサイン インする必要があります。

  3. [コンテンツ] ページの [マイ コンテンツ] タブにある [新しいアイテム] をクリックした後、[データ ストア] をクリックします。
  4. 追加するデータ ストア アイテムの種類に合わせて [クラウド ストレージ] を選択し、[次へ] をクリックします。
  5. クラウド ストレージ プロバイダーのいずれかを選択して [次へ] をクリックし、クラウド ストレージの場所に接続するための認証情報を指定します。

    指定する必要がある情報は、プロバイダーのタイプによって異なります。

    • Amazon S3

      以下を入力して、Amazon Simple Storage Service (S3) バケットまたは S3 と互換性があるバケットに接続します。

      • 認証情報タイプを選択します。IAM ロールまたはアクセス キーを使用します。 アクセス キーを使用する場合、Amazon Web Services (AWS) アカウントから取得したアクセス キー ID と対応するシークレット アクセス キーを入力する必要があります。
      • バケットが存在するリージョンを選択し、バケットの名前を入力します。

        注意:

        カスタム S3 エンドポイントに接続するには、[地域] ドロップダウン メニューで [カスタム] を選択し、[プライベート URL] フィールドにプライベート クラウドにアクセスするための URL を入力するか貼り付けます。

      • バケットのサブフォルダーを登録するには、フォルダーのパスを入力します。

    • Google クラウド ストレージ

      以下を入力して、Google Cloud バケットに接続します。

      • Google Cloud アカウントから取得したアクセス キー ID と対応するシークレット アクセス キーを入力します。
      • バケットのサブフォルダーを登録するには、フォルダーのパスを入力します。

    • Microsoft Azure Storage

      以下を入力して、Microsoft Azure Blob ストレージの場所に接続します。

      • 次のいずれかの認証タイプを選択します。 タイプごとに異なる認証情報が必要となります。
        • [Microsoft Entra ID] - [サービス プリンシパル] または [ユーザー割り当てマネージド ID] のいずれかの ID タイプを選択します。 選択した ID タイプに必要な認証情報を入力します。

          ユーザー割り当てマネージド ID が実行中のホスティングおよびフェデレーション ArcGIS Server サイト上のインスタンスに割り当てられていることを確認します。 また、ユーザー割り当てマネージド ID に少なくともストレージ アカウント コンテナーへの読み取り専用アクセス権があることを確認します。 複数のユーザー割り当てマネージド ID がインスタンスまたはストレージ コンテナーに割り当てられている場合は、クライアント ID を指定する必要があります。

          サービス プリンシパル ID タイプを使用する場合は、サービス プリンシパル アカウントへの Storage Blob Data Contributor アクセス権が必要です。

          Entra ID 認証の詳細については、Microsoft Azure に関するドキュメントをご参照ください。

        • [共有鍵] - Microsoft Azure ストレージ アカウントの名前とアカウント キーを指定します。

          共有鍵認証の詳細については、Microsoft Azure に関するドキュメントをご参照ください。

        • [共有アクセス署名] - Microsoft Azure ストレージ アカウントの名前と共有アクセス署名 (SAS) トークンを指定します。

          コンテナー レベルから SAS トークンを生成します。

          共有アクセス署名認証の詳細については、Microsoft Azure に関するドキュメントをご参照ください。

        • [匿名] - イメージ レイヤー ワークフローのパブリック コンテナーにアクセスするには、これを使用します。 この認証方法は、他のワークフローではサポートされていません。
      • Blob ストレージ コンテナーが配置された Azure ストレージ ドメインを選択します。

        注意:

        カスタム Azure Blob エンドポイントに接続するには、[ストレージ ドメイン] ドロップダウン メニューから [その他] を選択し、URL または DNS エンドポイントを指定して、格納場所にアクセスします。

      • Blob ストレージ コンテナーの名前を入力します。
      • ストレージ コンテナーのサブフォルダーを登録するには、フォルダーのパスを入力します。

    • Microsoft Azure Data Lake Storage Gen2

      以下を入力して、Microsoft Azure Data Lake Storage Gen2 の場所に接続します。

      • 次のいずれかの認証タイプを選択します。 タイプごとに異なる認証情報が必要となります。
        • [Microsoft Entra ID] - [サービス プリンシパル] または [ユーザー割り当てマネージド ID] のいずれかの ID タイプを選択します。 選択した ID タイプに必要な認証情報を入力します。

          ユーザー割り当てマネージド ID が実行中のホスティングおよびフェデレーション ArcGIS Server サイト上のインスタンスに割り当てられていることを確認します。 また、ユーザー割り当てマネージド ID に少なくともストレージ アカウント コンテナーへの読み取り専用アクセス権があることを確認します。 複数のユーザー割り当てマネージド ID がインスタンスまたはストレージ コンテナーに割り当てられている場合は、クライアント ID を指定する必要があります。

          Entra ID 認証の詳細については、Microsoft Azure に関するドキュメントをご参照ください。

        • [共有鍵] - Microsoft Azure ストレージ アカウントの名前とアカウント キーを指定します。

          共有鍵認証の詳細については、Microsoft Azure に関するドキュメントをご参照ください。

        • [共有アクセス署名] - Microsoft Azure ストレージ アカウントの名前と共有アクセス署名 (SAS) トークンを指定します。

          コンテナー レベルから SAS トークンを生成します。

          共有アクセス署名認証の詳細については、Microsoft Azure に関するドキュメントをご参照ください。

        • [匿名] - イメージ レイヤー ワークフローのパブリック コンテナーにアクセスするには、これを使用します。 この認証方法は、他のワークフローではサポートされていません。
      • Blob ストレージ コンテナーが配置された Azure ストレージ ドメインを選択します。

        注意:

        カスタム Azure Blob エンドポイントに接続するには、[ストレージ ドメイン] ドロップダウン メニューから [その他] を選択し、URL または DNS エンドポイントを指定して、格納場所にアクセスします。

      • Blob ストレージ コンテナーの名前を入力します。
      • ストレージ コンテナーのサブフォルダーを登録するには、フォルダーのパスを入力します。

    • Alibaba クラウド ストレージ

      以下を入力して、Alibaba Cloud Object Storage Service (OSS) バケットに接続します。

      • Alibaba アカウントから取得したアクセス キー ID と対応するシークレット アクセス キーを入力します。
      • バケットが存在するリージョンを選択し、バケットの名前を入力します。
      • バケットのサブフォルダーを登録するには、フォルダーのパスを入力します。

  6. このデータ ストアを登録する ArcGIS Server サイトを選択するには、[次へ] をクリックします。
  7. このデータ ストアを登録する ArcGIS GIS Server および ArcGIS Image Server サイトを選択します。 これらの役割を果たすサイトが不明な場合は、ArcGIS Server 管理者に問い合わせてください。

    ステータスが正常の場合にのみサイトを選択できます。つまり、サイトがデータ ソースに接続できます。

  8. [次へ] をクリックします。
  9. データ ストア アイテムのタイトルを入力します。

    これは、ポータルと ArcGIS Pro に表示されるアイテムの名前です。

  10. 必要に応じて、アイテムを説明するタグを入力します。

    語句をカンマで区切ります (たとえば、「Federal land」は 1 つのタグと見なされますが、「Federal, land」は 2 つのタグと見なされます)。

    入力する際、以前に追加したタグから生成された推奨タグが表示されますので、そこから選択することができます。

  11. データ ストア アイテムの格納先となる [マイ コンテンツ] 内のフォルダーを選択します。
  12. [接続の作成] をクリックします。