これらのフォルダーのデータを参照する Web サービスを公開するのに公開者が共有フォルダーのデータにアクセスする必要がある場合、組織管理者は組織で共有フォルダーの場所を構成する必要があります。 これらの共有フォルダーには公開用のデータを含めることができます。組織メンバーが共有フォルダーに自身のサブフォルダーを追加し、それらのサブフォルダーをフォルダー データ ストアとして組織に追加することもできます。
たとえば、組織の /net/enterprisedata と /net/sales を作成する際にデータ ストレージ用に次のフォルダー パスを設定できます。 コンテンツを作成してデータ ストアを登録する権限を持つ組織メンバーは、これら 2 つの場所 (/net/enterprisedata/research、/net/enterprisedata/research/projecta、/net/sales/department1 など) にサブフォルダーを追加して、サブフォルダーに自身のデータを追加し、フォルダー データ ストア アイテムとしてサブフォルダーを組織に追加できます。
デプロイメントのすべてのノードには、組織にデータ ストアとして追加されたフォルダーとサブフォルダーへのアクセス権が必要です。 ArcGIS Enterprise デプロイメントのノードにフォルダーの場所へのアクセス権を付与する方法がわからない場合は、IT スタッフに連絡してサポートを依頼してください。
組織管理者は、組織作成時にフォルダー ストレージの場所を設定 (推奨される方法) するか、組織作成後にフォルダー データ ストア アイテムを追加できます。 組織の作成後に共有フォルダーを追加すると、システムとユーティリティ サービスが再起動されます。 サービスの再起動中は ArcGIS Enterprise を使用できないため、この中断を回避するために組織作成時にフォルダーを追加してください。
組織作成時のフォルダーの追加
事前に計画を立て、ArcGIS Enterprise 組織作成時に共有フォルダー データの場所を組織に追加することを Esri では推奨しています。 こうすることで、コンテンツを作成してデータ ストアを登録する権限を持つ組織メンバーは、自身のサブフォルダーとデータをその場所に追加してフォルダー データ ストア アイテムを作成できるようになります。 Web サービスを公開する権限を持つ組織メンバーとフォルダー データ ストア アイテムが共有されると、メンバーはサブフォルダーのデータを ArcGIS Pro から ArcGIS Enterprise に公開できます。
たとえば、組織作成時に /net/enterprisedata をデータ ストレージ フォルダーとして設定した場合、別のメンバーは同じ場所 (/net/enterprisedata/projecta) にサブフォルダーを追加して、フォルダー データ ストア アイテムとしてサブフォルダーを組織に追加できます。 データ ストア アイテムを追加するメンバーはそのアイテムを共有し、他のメンバーがサブフォルダー内のデータにアクセスして公開できるようにする必要があります。
誰かがデプロイメントを使用する前に共有フォルダー データの場所を追加することで、新しいフォルダー パスがデータ ストアとして組織に追加される際に発生するシステムとユーティリティ サービスの再起動を回避できます。 ただし、この場合、組織に追加されるのはフォルダーのみになります。つまり、ArcGIS Pro などの ArcGIS クライアントから公開する場合、公開者は、そのフォルダーをデータ ソースとしてクライアントに登録する必要があります。
組織作成後のフォルダーの追加
組織でデータ ストアとして追加のフォルダーの場所が必要な場合 (フェデレーション サーバーとは反対に)、組織管理者が追加できます。 たとえば、他のデプロイメントの公開者が /net/infrastructure のフォルダー データ ストアを組織に追加する場合は、デプロイメントのすべてのノードがその場所にアクセスしてポータルにフォルダー データ ストア アイテムを追加できることを確認します。
注意:
組織構成後にフォルダー データ ストアを組織 ([(Hosting Server)] というラベルのサーバー) に追加すると、重要なシステムとユーティリティ サービスが再起動されます。 再起動中は誰も ArcGIS Enterprise を使用できません。 そのため、通常の就業時間後やシステム メンテナンス専用の時間など、ユーザーがポータルにアクセスする可能性が最も低い時間にこれらのフォルダー データ ストアを追加してください。
すべてのサービスの再起動には数分かかる場合があります。 影響を受けるサービスのステータスを確認するには、ArcGIS Enterprise Manager にサイン インし、[概要] タブで [システム サービス ポッド] と [ユーティリティ サービス ポッド] のステータスを確認します。