組織サイトの作成

ArcGIS Enterprise on KubernetesKubernetes クラスターにデプロイ後、ArcGIS Enterprise 組織サイトを作成する必要があります。 組織サイトは次の 2 つの方法のいずれかで作成できます。

  • ブラウザーを使用してセットアップ ウィザードを実行する
  • configure.sh スクリプトを使用して、サイレントに組織を作成する

構成スクリプトは、*.tar.gz ファイルとして配布されるデプロイメントパッケージに付属しています。このパッケージは、My Esri からダウンロードできます。

いずれのオプションも、以下の操作を行います。

  • ArcGIS Enterprise on Kubernetes 用の Esri Docker イメージをダウンロードする
  • ArcGIS Enterprise on Kubernetes コンテナーを ArcGIS Enterprise on Kubernetes クラスターにデプロイする
  • ArcGIS Enterprise 組織サイトの作成

セットアップ ウィザードの使用

ArcGIS Enterprise on Kubernetes をデプロイしたら、構成ウィザードで以下のステップを実行して、組織サイトを完成させます。

Webブラウザーで [新しい組織の作成] リンクを開きます。 ロード バランサーの URL を参照し、URL の末尾に /manager を追加します。 たとえば、ロード バランサーのコンテキストが arcgis の場合は、https://organization.example.com/arcgis/manager URL を開きます。

ページが、ArcGIS Enterprise on Kubernetes セットアップ ウィザードにリダイレクトされます。 [続行] をクリックして開始します。 ウィザードを完了するには、次の手順に従います。

  1. [アーキテクチャ プロファイル] ページで、組織の要件を満たすプロファイルを選択します。
    • [次へ] をクリックします。
  2. [ライセンスの配布] ページで、2 つのファイルをアップロードして、プライマリ管理者アカウントのユーザー タイプを指定します。
    • ArcGIS Enterprise ポータル ライセンス ファイル (*.json ファイル) を選択します。これにより、組織のユーザー タイプとアプリがライセンス認証されます。 このファイルは My Esri から取得できます。
    • 次のステップで作成するプライマリ管理者のアカウントのユーザー タイプを選択します。 組織サイトの作成後、管理者のユーザー タイプはポータルで変更できます。
    • GIS Server ライセンス ファイル (*.ecp または *.prvc ファイル) を選択します。 このファイルは My Esri から取得されます。
    • [次へ] をクリックします。
  3. [管理者アカウントの作成] ページで、ArcGIS Enterprise 組織サイトのプライマリ管理者アカウントを作成します。
    • ユーザー名、パスワード、メール アドレス、氏名、およびセキュリティの質問と答えを入力します。
    • ユーザー名は 6 文字以上にする必要があります。 使用できる特殊文字は、単価記号 (@)、ダッシュ (-)、ピリオド (.)、アンダースコア (_) のみです。
    • パスワードは 8 文字以上にする必要があります。 パスワードには 1 文字以上のアルファベット (大文字または小文字) と、1 文字以上の数字が含まれている必要があります。 特殊文字はすべて使用できます。
    • [次へ] をクリックします。
  4. [ストレージ情報の設定] ページには、[システム ストレージの設定][フォルダー ストレージの設定] の 2 つのタブがあります。
    1. [システム ストレージの設定] タブで、組織サイトのストレージの仕様を指定します。

      • [動的] または [静的] を選択して、永続ボリューム (PV) のプロビジョニング方法を指定します。
      • [動的] を選択すると、各ストレージ ボリュームは以下が指定されます。
      • [サイズ (必須)] - 最小サイズは 16 GiB で、これがデフォルトです。 これより大きいストレージ容量が必要な場合は、状況に応じてこのサイズを増やしてください。
      • [ストレージ クラス名 (必須)] - 各ストレージ ボリュームのデフォルト名は arcgis-storage-default です。 必要に応じて、独自のストレージ クラス名を指定できます。 ボックスをチェックして、すべてのストレージ ボリュームに同じストレージ クラス名 (デフォルトまたはデフォルト以外) を使用することもできます。
      • [ラベル セレクター (オプション)] - PV にラベルを付与する場合は、状況に応じてキー値ペアを入力します。 カスタム ラベルを指定した場合は、デフォルトのキー値ペアを削除できます。

      • [静的] を選択すると、各ストレージ ボリュームは以下が指定されます。

      • [サイズ (必須)] - 最小サイズは 16 GiB で、これがデフォルトです。 これより大きい容量のストレージをプロビジョニングした場合は、状況に応じてこのサイズを増やしてください。
      • [ストレージ クラス名 (必須)] - ストレージ クラスを設定した場合は、各ボリュームのストレージ クラス名を指定します。 ボックスをチェックして、すべてのストレージ ボリュームに同じストレージ クラス名 (デフォルトまたはデフォルト以外) を使用することもできます。 各ストレージ ボリュームのデフォルト名は arcgis-storage-default です。
      • [ラベル セレクター (必須)] - システム要件に従ってデフォルト ラベルを使用することをお勧めしますが、カスタム ラベルも使用できます。 カスタム ラベルを使用する場合は、デフォルト値を削除し、必要に応じて独自のラベルを定義できます。

    2. [フォルダー ストレージの設定] タブで、必要に応じて組織サイトの登録済みのデータ フォルダーまたはフォルダーのセットを指定します。 登録済みのデータ フォルダーには、配置内のすべてのノードからアクセスできる必要があります。 組織サイトを使用できるようになったら、公開権限を持つメンバーは、これらの登録済みの場所にあるデータを直接参照するアイテムを作成できます。 複数のパスを登録するには、[パスを追加] をクリックして、フォルダー パスを指定し、必要に応じてこの操作を繰り返します。
    注意:

    後で登録する行為はシステムのダウンタイムにつながるため、フォルダーの登録はこのステップ中に行うことを強くお勧めします。

    • [次へ] をクリックします。

    [構成サマリー] ページに、構成の詳細情報の概要が表示されます。

  5. 各項目を確認して [完了] をクリックし、セットアップを開始します。

ウィザードの実行中、現在の構成ステータスが表示されます。 必要に応じて [完了した構成ステップを表示する] をクリックすると、セットアップ タスクの完了に合わせてタスクの履歴が表示されます。

構成スクリプトの使用

セットアップ ウィザードを使用する代わりに、サイレントで組織サイトを作成することができます。 ArcGIS Enterprise on Kubernetes をデプロイ後、configure.sh スクリプトを実行できます。

開始する前に

configure.sh スクリプトは、My Esri からダウンロードでき、*.tar.gz ファイルとして配布されます。 スクリプトは configure.properties ファイルにバンドルされています。このファイルは、ArcGIS Enterprise 組織サイトへの一意の入力を求める一連のパラメーターが格納されています。

configure.sh スクリプトは次のことを実行します。

  • configure.properties ファイルのパラメーターが有効であることを確認する
  • configure.properties ファイルに保存されている、入力されたストレージ プロパティに基づいて、ストレージ の JSON を作成する
  • ArcGIS Enterprise 組織サイトを作成する

このスクリプトを実行するには、次の手順を実行します。

  1. Kubernetes クライアント コンピューターで、管理者として端末を開きます。
  2. <ArcGIS Enterprise on Kubernetes install directory>/tools/configure に移動します。
  3. configure.properties ファイルを開きます。
  4. ファイルにリストされた各パラメーターの値を入力します。 ファイルは、次のセクションに分かれています。
    • アーキテクチャ プロファイル
    • 組織
    • ライセンス
    • 管理者アカウント
    • 格納
  5. ファイルを保存します。 必要に応じてファイル名を変更できます。
  6. 端末で、次のコマンド形式を使用して構成スクリプトを実行します。
    ./configure.sh [options] -f <user_properties>
    

<user properties> のコンテンツが configure.properties ファイルから取得されます。

スクリプトを実行すると、構成の詳細情報の概要が表示され、続行するかどうかを尋ねられます。

  • 「y」を指定すると、スクリプトが続行されて組織サイトが作成されます。 これは、スクリプトが想定するデフォルト入力です。
  • 「n」を指定すると、スクリプトが即座に終了し、組織サイトは作成されません。