属性フィールドの説明

ホスト フィーチャ レイヤーを使用しているユーザーが各フィールドに格納されている内容を簡単に理解できるように、わかりやすく便利なフィールド表示名を指定し、各フィールドの目的を説明するテキストを提供し、各フィールドに格納されているデータのタイプを明記します。

ホスト フィーチャ レイヤーの所有者または組織の管理者として、この情報を各フィールドの詳細ビューに追加します。 この情報から、ユーザーはレイヤー内のデータが要件を満たしているかどうかを判断し、スタイルをレイヤーに適用する最適な方法を把握することができます。また、編集者には、属性値を更新または追加する際に必要なデータが提供されます。

表示名の設定

他のユーザーがホスト フィーチャ レイヤーの属性テーブルを表示したときに表示されるフィールド名を変更できます。 他のユーザーがデータを理解しやすくなるように、フィールド コンテンツを簡潔に伝える表示名を設定します。

フィールドの表示名を変更しても属性テーブルに格納されたフィールド名には影響しません。 表示名はフィールドのプロパティであり、フィールドの名前ではないため、表示名にはスペースや英数字以外の文字を含めることができます。

属性テーブルを表示したときに他のユーザーに表示されるフィールド名を変更するには、以下の手順に従います。

  1. レイヤーのアイテム ページで、[データ] タブをクリックしてテーブルを表示します。
  2. [フィールド] をクリックします。
  3. ホスト フィーチャ レイヤーに複数のサブレイヤーが含まれている場合、[レイヤー] ドロップダウン メニューから変更するサブレイヤーを選択します。

    フィールド リストには、各フィールドの表示名、フィールド名、およびデータ タイプが表示されます。

  4. 変更するフィールドの表示面をクリックして、フィールドの詳細を開きます。
  5. 表示名の横にある [編集] をクリックして、新しい名前を入力します。

    名前は、フィールドの内容を伝えながらも、できる限り短くします。

  6. 完了したら [保存] をクリックします。

フィールドの説明の提供

フィールドの説明を提供すると、長いフィールド名や複雑なフィールド名を使用しなくても、フィールドに含まれている内容を伝えることができます。

ホスト フィーチャ レイヤーのアイテム ページの [データ] タブにある各フィールドの詳細ビューからフィールドの説明を追加します。

  1. フィールドの説明を追加するホスト フィーチャ レイヤーのアイテム ページを開きます。
  2. [データ] タブをクリックしてから [フィールド] ボタンをクリックします。
  3. 最初のフィールド名をクリックして、そのフィールドの詳細ビューを開きます。
  4. [説明][編集] をクリックして、そのフィールドに格納されている情報の要約を入力します。
  5. [保存] をクリックして、説明を追加します。

ユーザーは、Map Viewer (以前は個別のベータ インストールでしたが、現在はポータルに最初からあります) または Map Viewer Classic (旧名称: Map Viewer) でレイヤーを使用する場合、レイヤーのスタイルを設定するとき、およびマップ内でテーブルを開くときに、各フィールドの説明にアクセスできます。 この情報は、データの使用方法およびシンボル表示方法を理解するのに役立ちます。

フィールド値タイプの定義

ユーザーやクライアント アプリがフィールド値の使用方法と表現内容を簡単に特定できるように、ホスト フィーチャ レイヤーの各属性フィールドに格納されている値のタイプを明記することができます。 ArcGIS Enterprise では、フィールド値タイプを使用して、マップでレイヤーを描画する場合やポップアップを構成する場合に最適なオプションが提示されます。

フィールド値タイプ

フィールドに割り当て可能な値タイプとそれぞれの値タイプが表す内容を次の表に示します。

フィールド値タイプ各フィーチャのフィールドに格納されている内容

名前またはタイトル

各フィーチャの名前、タイトル、ラベル、またはキーワードを表すテキスト。

説明

名前やタイトルだけでなく、そのフィーチャを長文で説明するテキスト。

たとえば、コミュニティ内の問題に関して一般ユーザーからの情報を収集するレイヤーがあるとします。 ユーザーが問題の性質を指定できるレイヤー内のフィールドに [説明] フィールド値タイプを定義することができます。

タイプまたはカテゴリ

土壌タイプ、ゾーニング コード、種、アセット タイプなど、共通の特性に基づいてフィーチャを分類するタイプまたはカテゴリを表すフィールド値。

数または量

特定の属性の数量を表す整数 (小数の位なし)。

パーセンテージまたは比率

総人口に占める男性の割合や男性の数と女性の数の比率など、異なる数量間の関連性を表す数値。

計測

標高、距離、温度、年齢など、正確に計測できる特性を表す数値。

通貨

金銭的価値を表す数値。

一意識別子

査定人のパーセル番号、メンバーシップ ID、請求書番号など、それぞれのフィーチャまたはエンティティを明確に区別する値。

各エンティティの値は一意でなければなりませんが、必ずしもこのフィールドのすべての値がレイヤーに対して一意であることを意味していません。

たとえば、従業員を表すレイヤーと職場を表すレイヤーの 2 つのレイヤーがある場合、どちらのレイヤーにも、[従業員 ID] という一意識別子フィールドが存在する可能性があります。 従業員レイヤーでは、[従業員 ID] フィールドに一意の値が格納されていなければなりません。 職場レイヤーでは、従業員が複数の職場で作業していることもあるため、[従業員 ID] フィールドに重複値が格納されている場合があります。 職場レイヤーの [従業員 ID] フィールドは、このフィールドに職場レイヤー内で一意の値が格納されていない場合でも、従業員を互いに区別するため、従業員に一意の ID を意味します。

電話番号

このフィールドには、電話番号が格納されます。

電子メール アドレス

このフィールドには、電子メール アドレスの文字列が格納されます。

番号順またはランク順

番号順またはランク順のリストでフィーチャのステータスを表す値。 たとえば、フィーチャは次のうちのいずれかのステータスになります。

  • 小、中、大
  • 最初、2 番目、3 番目、4 番目
  • 情報、警告、エラー、失敗

Binary

フィーチャごとに 2 つの値のうちの 1 つだけを指定できます。 次に、例を示します。

  • オンまたはオフ
  • はいまたはいいえ
  • true または false
  • 入居済みまたは空室

位置または地名

地理的位置を表す値。 このフィールドの値の例として、ストリート住所、都市名、地域、建物名 (例: A.K. Smiley Public Library)、観光名所の名前 (例: Alameda County Fairgrounds や Cairngorms National Park)、郵便番号、国などがあります。

座標

X、Y、Z、緯度、経度など、地理座標値を格納するフィールド。

日時

明確な日時または日付基準 (曜日、月の日、年の日など) を格納するフィールドの値。

フィールド値タイプの追加

フィールド値タイプは、ホスト フィーチャ レイヤーのアイテム ページの [データ] タブにある各フィールドの詳細ビューにも定義されています。

フィールド値タイプを定義するには、次の手順を実行します。

  1. フィールドの説明を追加するホスト フィーチャ レイヤーのアイテム ページを開きます。
  2. [データ] タブをクリックしてから [フィールド] ボタンをクリックします。
  3. 最初のフィールド名をクリックして、そのフィールドの詳細ビューを開きます。
  4. [フィールド値タイプ][編集] をクリックします。
  5. 前のセクションで定義した内容は、[フィールド値タイプの編集] ドロップダウン メニューからフィールドの値タイプを選択する際に役立ちます。
  6. [保存] をクリックします。

マップ ビューアーでは、フィールドの内容をわかりやすく表現するために、値タイプ情報に基づいてデフォルトのスタイルが設定されます。