アップデートおよびアップグレードの問題解決

アップデートまたはアップグレードの実行中に問題が発生した場合は、次のトラブルシューティング方法を使用して、問題を解決してください。

  • アップデートまたはアップグレードを実施する際には、[履歴] タブを表示して、エラーが発生しているかどうか確認します。 ステータス メッセージが返されると、ログの表示、ログのダウンロード、および管理された組織の警告のエクスポートのためのオプションも使用可能になり、アクションが必要かどうかを判断する際に役立つ情報が得られます。 ログ レベルを重大に指定してフィルタリングし、アップデート期間中の特定のログを確認することをお勧めします。
  • 特定のデプロイメントについて、デプロイメントのアップデート失敗に関するメッセージが表示された場合は、次の手順を実行します。
    • ArcGIS Enterprise Manager[ログ] ページで、[列の管理] をクリックします。
    • [スタック トレース] オプションを有効にして、トレースを表示列にします。
    • スタック トレースで [パッチ操作がタイム アウトしました] などのタイムアウト エラーが発生した場合、このエラーの原因としては、1 つ以上のコンテナーの設定時間が、予期される待ち時間およびタイムアウトを超えたため、アップグレードが失敗したことが考えられます。 この問題に対処するには、ArcGIS Enterprise Administrator API[System] > [Properties] の順にクリックして containerStartUpTimeoutSeconds の値を増加させます。 この新しい値は、デフォルト値である 1800 秒よりも大きくする必要があります。 値を増加させたら、アップグレードをもう一度実行します。
  • アップグレード後にメンバーが組織にアクセスできない場合 (管理者アカウントまたは他のメンバーのアカウントで ArcGIS Enterprise Manager やポータルにサイン インできない場合など)、この原因としては、リレーショナル データ ストアに関する問題が考えられます。 その場合は、次の手順を実行します。
    • Lens または別の Kubernetes クラスター監視ツールを使用して、arcgis-relational-store ポッドを特定します。 これらのポッドのうち 1 つ以上のポッドが稼働していない場合は、バックアップからシステムを復元します。
  • ArcGIS Enterprise Manager または [アップグレード] 進行状況ページがアップグレード プロセス中に誤って閉じられた場合は、ArcGIS Enterprise Administrator API を参照して現在のステータスと進行状況を確認できます。 ここでは、更新、アップグレード、ロールバックに関する詳細情報が提供されるため、必要に応じて情報をトラブルシューティングに使用できます。