エリア内での集計 (Map Viewer)

エリア内での集計ツールは、入力レイヤーと境界レイヤーが重なっているエリア内の統計を計算します。

出力はホスト フィーチャ レイヤーと、オプションのサマリー テーブルによるグループ化です。

ある農業関係者は、侵入植物の種子がキャンパーに付着し、他のエリアに拡大している有料キャンプ場の近辺のエリアを特定する任務を負っています。 エリア内での集計を使用すると、各キャンプ場の境界内の侵入植物の合計面積を算出できます。

キャンプ場の境界内で集計された侵入植物

使用上の注意

エリア内での集計には、集計対象フィーチャ、集計エリア、統計の計算、結果レイヤーの構成が含まれています。

集計対象フィーチャ

[集計対象フィーチャ] グループには、[入力フィーチャ] パラメーターが含まれます。これは、集計するポイント、ライン、またはポリゴン レイヤーの選択に使用されます。

レイヤー名の下にフィーチャの数が表示されます。 この数には、フィルターを使用して削除されたフィーチャを除く、レイヤー内のすべてのフィーチャが含まれます。 [処理範囲] などの環境設定は、フィーチャの数に反映されません。

集計エリア

[集計エリア] グループには次のパラメーターがあります。

  • [エリア タイプ] では、フィーチャを集計する境界のタイプを指定します。 境界には、入力ポリゴン レイヤー、四角形のビン、六角形のビンがあります。
  • [集計ポリゴン レイヤー] では、フィーチャを集計する入力ポリゴン レイヤーを指定します。 このパラメーターは、[エリア タイプ][ポリゴン レイヤー] が指定されている場合に使用できます。 [レイヤー] ボタンを使用してレイヤーを選択するか、[入力フィーチャの描画] ボタンを使用して、入力として使用するスケッチ レイヤーを作成することができます。

    レイヤー名の下にフィーチャの数が表示されます。 この数には、フィルターを使用して削除されたフィーチャを除く、レイヤー内のすべてのフィーチャが含まれます。 [処理範囲] などの環境設定は、フィーチャの数に反映されません。
  • [ビン サイズ] は、生成するビンのサイズです。 四角形のビンの場合、値はビンの高さと幅に等しくなります。 六角形のビンの場合は、値によって、平行する 2 辺間の距離が決まります。 このパラメーターは、[エリア タイプ][四角形のビン] または [六角形のビン] が指定されている場合に使用できます。

    四角形および六角形のビンの計測値
  • [ビン サイズの単位] は、ビンの生成で使用する距離単位です。 サポートされている単位は、メートル、キロメートル、フィート、ヤード、マイル、海里です。

統計の計算

[統計の計算] グループには次のパラメーターがあります。

  • [フィーチャの集計されたジオメトリを含める] は、入力フィーチャのジオメトリ (全長または総面積) を集計するかどうかを決定します。 このパラメーターは、[入力フィーチャ] でラインまたはポリゴン フィールドが選択されている場合に使用できます。
  • [集計された長さの単位] および [集計された面積の単位] は、集計されたジオメトリの計算に使用する単位を決定します。 長さの単位には、マイル、ヤード、フィート、キロメートル、メートルがあります。 面積の単位には、平方マイル、平方ヤード、平方フィート、ヘクタール、平方キロメートル、平方メートルがあります。 このパラメーターは、[フィーチャの集計されたジオメトリを含める] が有効な場合に使用できます。
  • [フィールド統計] は、集計する入力レイヤーの数値フィールドを決定します。 サポートされる統計サマリーには、合計、最小、最大、平均、標準偏差が含まれます。 統計は、各境界で個別に計算されます。

    統計サマリーの詳細
  • [フィールドでグループ化] を使用して、カテゴリ フィールドを選択し、統計計算用のグループを作成します。 たとえば、国立公園付近の外来植物種を集計する場合は、[フィールドでグループ化] パラメーターを使用して種ごとの統計を計算できます。 統計をフィールド別にグループ化すると、統計は、エリア全体および各グループの両方について計算されます。
  • [最少頻値と最頻値を含める] は、各境界エリア内で最大数と最小数を持つグループを返します。 このパラメーターは、[フィールドでグループ化] でフィールドが選択された場合に使用できます。
  • [集計されたフィーチャの割合を含める] は、少数グループと多数グループ内のフィーチャの割合を境界ごとに計算し出力に含めるかどうかを指定します。 このパラメーターは、[フィールドでグループ化] でフィールドが選択された場合に使用できます。

結果レイヤー

[結果レイヤー] グループには次のパラメーターがあります。

  • [出力名] は、作成されマップに追加されるレイヤーの名前を決定します。 名前は、一意でなければなりません。 組織内に同じ名前のレイヤーがすでに存在する場合、ツールは失敗し、別の名前を指定するよう求められます。
  • [フォルダーに保存] は、結果を保存する [マイ コンテンツ] 内のフォルダーの名前を指定します。

制限事項

このツールには次の制限が適用されます。

  • 入力境界は、ポリゴン フィーチャでなければなりません。
  • ラインとポリゴンの集計には比率が使用されるため、ラインまたはポリゴンを集計する際には、相対データ (平均所得など) ではなく、絶対データ (人口など) の集計が最適です。
  • どのポイント、ライン、ポリゴンにも重なっていない境界を削除するオプションはありません。

環境

解析環境設定は、ツールの結果に影響する追加パラメーターです。 ツールの解析環境設定には、[環境設定] パラメーター グループからアクセスできます。

このツールでは次の解析環境が適用されます。

  • 出力座標系
  • 処理範囲
    注意:

    Map Viewer のデフォルトの処理範囲は [全範囲] です。 このデフォルトは、デフォルトで [現在のマップ範囲を使用] が有効になっている Map Viewer Classic とは異なります。

出力

このツールには次の出力があります。

  • 集計されたフィーチャを示す 1 つのポリゴン レイヤー。 フィーチャのタイプ (ポイント、ライン、ポリゴン) は、入力フィーチャによって決まります。 ツールの構成に応じて、ポリゴン レイヤーには、次の情報を含むフィールドが含まれます。
    • フィーチャ数
    • 集計された長さまたは面積。 このフィールドは、[フィーチャの集計されたジオメトリを含める] が有効な場合に含まれます。
    • 統計サマリー フィールド (たとえば Sum<field_name>)。 このフィールドは、[フィールド統計] にフィールドが入力されている場合に含まれます。
    • <フィールド名別グループ>。 このフィールドは、[フィールドでグループ化] にフィールドが入力されている場合に含まれます。
    • 最小頻値。 このフィールドは、[最少頻値と最頻値を含める] が有効な場合に含まれます。
    • 最頻値。 このフィールドは、[最少頻値と最頻値を含める] が有効な場合に含まれます。
    • 最小頻値のパーセント。 このフィールドは、[最少頻値と最頻値を含める][集計されたフィーチャの割合を含める] が有効な場合に含まれます。
    • 最頻値のパーセント。 このフィールドは、[最少頻値と最頻値を含める][集計されたフィーチャの割合を含める] が有効な場合に含まれます。
    • エリア
    • 結合 ID。 このフィールドは、[フィールドでグループ化] にフィールドが入力されている場合に含まれます。
    • グリッド ID。 このフィールドは、[エリア タイプ] 値が四角形または六角形のビンの場合に含まれます。
  • [フィールドでグループ化] の値ごとにそれぞれのフィーチャおよび統計をリストした 1 つのテーブル レイヤー。 テーブル出力は、[フィールドでグループ化] パラメーターにフィールドが指定された場合にのみ作成されます。 ツールの構成に応じて、テーブル レイヤーには、次の情報を含むフィールドが含まれます。
    • 値別のグループ。
    • 統計サマリー。
    • フィーチャの数。
    • ポイント数、長さ、または面積のパーセント。 このフィールドは、[入力フィーチャ] 値のジオメトリによって決まります。
    • 集計された長さまたは面積。 このフィールドは、[フィーチャの集計されたジオメトリを含める] が有効な場合に含まれます。

ライセンス要件

このツールには、次のライセンスと構成が必要です。

  • Creator または GIS Professional ユーザー タイプ
  • 公開者もしくは管理者ロール、またはそれと同等のカスタム ロール

リソース

詳細については、次のリソースをご参照ください。