フィルターを使用すると、マップ内にあるフィーチャ レイヤーの対象を絞ったビューを表示できます。 レイヤー内のフィーチャの表示を制限することで、重要なフィーチャを明確にできます。 たとえば、犯罪レイヤーにフィルターを適用して、先月発生した放火火災だけをマップ上に表示することができます。 犯罪の種類や日付に基づいて犯罪レイヤーをフィルタリングすると、警察が放火事件を未然に防ぐことができるように、最近の放火発生場所のパターンを表示することができます。
レイヤーに日付フィールドが含まれている場合は、日付を基準にそのレイヤーをフィルタリングできます。 たとえば、指定した日付範囲内に発生した地震の場所を表示したり、当日を基準にして発生した出来事を動的に表示したりすることができます。
注意:
Map Viewer (前は個別のベータ インストールでしたが、現在はポータルに自動的に含まれています) では、今のところイメージ レイヤーにフィルターを使用できません。 Map Viewer Classic (旧 Map Viewer) では、モザイク データセットに基づいてイメージ レイヤーをフィルター処理できます。
フィルター式
1 つのフィルターで 1 つ以上のフィルター式を使用して、どのフィーチャをマップ上に表示するかを決定します。 フィルター式を作成するには、データ内の属性フィールドを使用するか、ArcGIS Arcade で作成されたカスタム属性式を使用します。
それぞれの式は、1 つのフィールド名、演算子、および値で構成されます。 たとえば、次のように、ある都市の犯罪事件データ (盗難、放火火災、暴行など) を含むレイヤーに対するフィルターを作成して、放火火災事件だけを表示することができます。
- フィールド名として [主要タイプ] を選択します。
- 演算子として [含む] を選択します。
- 値として [Arson] を選択します。
ヒント:
[に等しい] 演算子の代わりに [含む] 演算子を使用すると、データ内の使用可能な値のリストが表示されます。 これは、正確な値がわからない場合に役立ちます。 値のリストは、コード値を含むフィールドで使用できます。
フィルターをさらに絞り込んで、先月報告された放火火災事件だけを表示するには、次に示す別の式を作成します。
- フィールド名として [日付] を選択します。
- 演算子として [以内である] を選択します。
- 値として [1 か月] を選択します。
フィルターに複数の式が含まれている場合は、それぞれの式を結び付けるマッチング オプションを選択する必要があります。 上記の例では、[すべての式に一致] オプションが選択されています。 つまり、このフィルターが適用されている場合は、すべてのフィルター式を満たしたフィーチャ (この場合は、先月発生した放火火災) だけがマップ上に表示されます。
これ以外のフィルターでは、[少なくとも 1 つの式に一致] オプションが必要となることがあります。 たとえば、他の犯罪事件のフィルタリングで放火火災と盗難の両方をマップ上に表示するには、放火火災を表示するフィルター式 (上記の式) と盗難を表示するフィルター式を作成します。 次に、[少なくとも 1 つの式に一致] を選択して、放火火災または盗難のいずれかの式を満たした犯罪事件を表示します。
フィルターの作成
Map Viewer でのフィルターの作成では、1 つ以上のフィルター式を作成し、適切なマッチング オプションを使用して、式をデータに適用する方法を決定します。 さらに高度なマッチングが必要な場合は、フィルター式をセットにグループ化することもできます。
フィルターを設定すると、フィルター条件に一致しないフィーチャがマップ上でグレー表示になり、フィルターを保存するまでそのまま表示されます。 フィルターを保存すると、これらのフィーチャは非表示になります。
フィルターを作成して適用するには、次の手順を実行します。
- サイン インしていることを確認します。変更を保存する場合は、コンテンツを作成する権限を持っていることを確認します。
- Map Viewer で、レイヤーを含むマップを開くか、直接レイヤーを追加します。
- [コンテンツ] (暗い背景の) ツールバーの [フィルター] をクリックします。
- 次のフィルター式を作成します。
- [フィルター] ウィンドウで、[式の追加] をクリックします。
- フィールド セレクターをクリックし、式に使用するフィールドを選択して [置換] をクリックします。
ヒント:
[フィールドの置換] ウィンドウにある検索オプションと並べ替えオプションを使用して、フィールドを検索します。
- 演算子セレクターをクリックし、[に等しい]、[に等しくない]、[含む]、[除外する]、[を含む] などの演算子を選択します。
注意:
日付フィールドを選択すると、別の日付演算子を使用できるようになります。 [以内である] 演算子と [以内でない] 演算子を使用すると、動的な日付フィルターを適用し、当日を基準にして発生した出来事を表示することができます (過去 5 日以内に編集されたすべてのフィーチャなど)。この場合、手動でフィルターを毎日更新する必要はありません。 日付フィルターに使用可能なその他の演算子には、[である]、[でない]、[より前である]、[より後である]、[の間にある]、[の間にない] などがあります。
- 値の入力ボックスに、式で使用する値を入力します。
入力ボックスは、フィールド タイプと演算子によって異なります。 たとえば、[含む] または [除外する] 演算子を選択した場合は、指定したフィールド内のデータ値のリストから値を選択します。
日付フィールドを指定した場合は、選択した演算子に応じて、カレンダーで 1 つの日付 (または 2 つの日付) を指定するか、1 つまたは 2 つの日付を手動で入力するか、時間範囲を日、週、月単位で指定することができます。
- 必要に応じて式をフィルターに追加します。
- [式の追加] をクリックして、新しいフィルター式ごとに前の手順を繰り返します。
ヒント:
作成済みの式に似た式を作成するには、式にある [オプション] をクリックしてから [複製] をクリックします。 複製セットに必要な変更を加えます。
式を削除するには、[オプション] をクリックしてから [式の削除] をクリックします。
- [結果のフィルタリング] ドロップダウン メニューをクリックして、マッチング オプションを選択します。
[すべての式に一致] には、すべてのフィルター式を満たしたフィーチャが表示されます。 [少なくとも 1 つの式に一致] には、1 つまたは複数の式を満たしたフィーチャが表示されます。 これらのオプションの例は、「フィルター式」をご参照ください。
- [式の追加] をクリックして、新しいフィルター式ごとに前の手順を繰り返します。
- [フィルター] ウィンドウで、[保存] をクリックし、フィルターを保存してから、該当するレイヤーに適用します。
ヒント:
フィルターを削除するには、[削除] をクリックします。
式セットの使用
より複雑なフィルターを作成するには、式セットを使用して、複数の式をグループ化します。 式をグループ化する方法によって、マップ上に表示される内容が決まります。 たとえば、式セットを使用して、上記の犯罪事件フィルターをさらに絞り込むことができます。 他のすべての犯罪タイプと期間に一致した事件のフィルタリングで先月報告された放火火災事件と盗難事件の両方を表示するには、事件タイプごとに日付式をグループ化して 2 つのセットを作成し、1 つ以上の式セットと照合して結果をフィルタリングするオプションを選択します。
式セットを使用してフィルターを作成するには、次の手順を実行します。
- 上記の「フィルターの作成」セクションに記載された最初の 4 つの手順を実行します。
- セットにグループ化する式で、[オプション] をクリックしてから [条件の追加] をクリックします。
既存の式を含む新しいセットと新しい空の式が作成されます。
- 新しい式に使用するフィールド、演算子、および値を追加します。
- 式をセットに追加するには、[条件の追加] をクリックして、式ごとに前の手順を繰り返します。
- そのセットのドロップダウン メニューをクリックして、マッチング オプションを選択します。
[すべての条件に一致] には、セット内のすべての条件を満たしたフィーチャが表示されます。 [少なくとも 1 つの条件に一致] には、セット内の少なくとも 1 つの条件を満たしたフィーチャ (たとえば、主要タイプが放火または盗難の事件) が表示されます。
- 必要に応じて、前の手順を繰り返し、追加のフィルター セットを作成します。
ヒント:
作成済みのセットに似たセットを作成するには、セットにある [オプション] をクリックしてから [複製] をクリックします。 複製セットに必要な変更を加えます。
セットを削除するには、[オプション] をクリックしてから [セットの削除] をクリックします。
- [フィルター] ウィンドウで、[保存] をクリックし、フィルター セットを保存してから、該当するレイヤーに適用します。