ホスト フィーチャ レイヤー ビューの作成

ホスト フィーチャ レイヤーで表現されるデータに対してさまざまなビューが必要な場合 (たとえば、異なる編集設定スタイル、またはフィルターを適用する場合)、ホスト フィーチャ レイヤーからホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成します。

フィーチャ レイヤー ビューを作成すると、新しいレイヤー アイテムが [コンテンツ] に追加されます。 この新しいレイヤーはホスト フィーチャ レイヤー内のデータに対するビューであり、データを更新すると、その内容はホスト フィーチャ レイヤーとすべてのホスト フィーチャ レイヤー ビューに反映されます。 ただし、ビューは個別のレイヤーであるため、作成元のホスト フィーチャ レイヤーとは別に、ビューのアイテムのプロパティおよび設定を変更できます。 たとえば、特定のグループのメンバーにホスト フィーチャ レイヤーの編集を許可する一方、組織のその他のメンバーに読み取り専用のフィーチャ レイヤー ビューを共有できます。

ホスト フィーチャ レイヤーの所有者だけが、元のレイヤーからホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成できます。 これは、所有者以外のユーザーや個人向けプランのユーザーが実行できるレイヤーのコピーとは異なります。

ホスト フィーチャ レイヤー ビューの作成

ホスト フィーチャ レイヤー、またはマルチレイヤー ホスト フィーチャ レイヤーのいずれかのサブレイヤーから、ホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成するには、次の手順に従います。

  1. 組織サイトにサイン インします。

    コンテンツを作成する権限があり、ビューを作成するホスト フィーチャ レイヤーの所有者である必要があります。

  2. [コンテンツ] > [マイ コンテンツ] を開き、ビューのソースとして使用するホスト フィーチャ レイヤーのアイテム ページを開きます。

    レイヤーは、Web やフィーチャ コレクションから追加したフィーチャ レイヤーではなく、ホスト フィーチャ レイヤーである必要があります。

  3. レイヤーの詳細ページの [概要] タブにある [ビュー レイヤーを作成] をクリックします。
  4. ホスト フィーチャ レイヤー ビューに含めるレイヤーを選択します。

    デフォルトでは、すべてのレイヤーが含められます (オン)。 ビューからレイヤーを除外するには (オフ)、レイヤー名をクリックします。 レイヤーをビューに追加し直すには、レイヤーをもう一度クリックします。

  5. [次へ] をクリックして、各レイヤーの定義を設定します。
  6. 最初のレイヤーをクリックして、レイヤーの定義オプションにアクセスします。 次のオプションを使用して、ビュー内の各レイヤーに含めるフィーチャを定義します。
    • [フィルターの追加] - レイヤー内の 1 つ以上のフィールドにフィルター条件式を定義することで、ビューのコンテンツをフィルター処理できます。

      たとえば、空 (NULL) のフィールド値を除外したり、指定した数値より大きい数値フィールド値のみを含めたりできます。

      フィルター条件式を定義するには、[フィルターの追加] > [式の追加] の順にクリックして、ドロップダウン リストを使用して式を構築します。

      1 つのレイヤーに複数のフィルター式を追加できます。 それを行うには、[式の追加] ボタンをクリックして、追加の式を定義します。 追加する必要があるフィルター式ごとに、この手順を繰り返します。

      すべてのフィルターを定義したら、[フィルターの結果] ドロップダウン メニューを使用して、フィーチャをビューに含めるにはフィルター式で定義したすべての条件を満たす必要があるか ([すべての式に一致])、またはフィーチャをビューに含めるにはフィルター式のいずれかを満たす必要があるか ([少なくとも 1 つの式に一致]) を定義します。

    • [対象地域] - ビューに含めるフィーチャを制限するには、レイヤーの空間範囲を定義します。 その範囲内にあるフィーチャのみがビューに含められます。

      [ポリゴン] または [四角形] ボタンをクリックして、マップ上にエリアを描画します。 ビュー内のすべてのレイヤーに対して同じ対象地域を定義する場合は、[すべてのレイヤーに適用] をクリックします。

      注意:

      ホスト フィーチャ レイヤー ビュー内の各レイヤー上で異なる対象地域を定義する場合、同期を有効化することはできません。

    • [フィールド] - ビューのユーザーに表示する必要がないフィールドをビューから除外することができます。 たとえば、機密情報 (人の名前、健康情報、年齢など) を含むフィールドを除外することができます。

      ビューに含めるフィールドを定義するには、[フィールドの選択] をクリックし、フィールド名をクリックして、ビューから削除するかビューに追加します。 フィールドをビューに含めるかビューから除外するかを決めるときに、フィールド名の横にある情報ボタンをクリックすると、そのフィールドの説明が表示されます。 ビューに含めるフィールドの定義が終了したら、[完了] をクリックします。

      注意:

      ArcGIS Enterprise が必要とするフィールドは除外できません。 たとえば、レイヤーの ID などのシステム フィールドをオフにすることはできません。 また、フィールドのデフォルト値をまだ設定していない場合は、NULL 値が許可されないフィールドを除外することもできません。 デフォルト値が設定されていない場合、エディターは、編集時に値を入力するために、NULL 値が許可されないフィールドにアクセスする必要があります。

  7. レイヤーのオプションの定義が完了したら、[レイヤー定義] の横にある矢印をクリックして、ビュー内のすべてのレイヤーのリストに戻ります。
  8. ビュー内の他のレイヤーの定義を設定するには、それぞれのレイヤーに対して手順 6 と 7 を繰り返します。
  9. ビュー内のすべてのレイヤーに対して定義オプションの設定が完了したら、[次へ] をクリックします。
  10. ホスト フィーチャ レイヤー ビューの一意なタイトルを入力します。
  11. ホスト フィーチャ レイヤー ビューを保存するフォルダーを選択します。
  12. ビューの使用方法とコンテンツを説明するサマリーを入力します。
  13. 組織の管理者がコンテンツのカテゴリを構成している場合、[カテゴリの割り当て] をクリックして、最大 20 のカテゴリを選択して、アイテムの検索に役立てることができます。

    [カテゴリのフィルター処理] ボックスを使用すると、カテゴリのリストを絞り込むことができます。

  14. 必要に応じて、タグの項目をカンマで区切って入力します。

    タグは、アイテムを説明し、ユーザーによるアイテムの検索を容易にする単語または短いフレーズです。 「Federal land」は 1 つのタグとみなされますが、「Federal, land」は 2 つのタグとみなされます。

  15. [作成] をクリックしてビューを作成します。

ビューが作成されると、ホスト フィーチャ レイヤー ビューのアイテム ページが表示されます。 これで、ビューを必要なユーザーと共有できるようになりました。

ホスト フィーチャ レイヤー ビューの設定

下記のセクションに示されているように、ホスト フィーチャ レイヤー ビューの設定は 3 つのカテゴリに分かれています。

ホスト フィーチャ レイヤーから継承される設定のうち、ビュー側で個別に構成できないもの

ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、作成元のホスト フィーチャ レイヤーから次の設定を継承します。 これらの設定のいずれかがホスト フィーチャ レイヤー側で変更されると、すべてのビューの設定も変更されます。ホスト フィーチャ レイヤー ビュー側でこれらの設定を個別に変更することはできません。

ホスト フィーチャ レイヤーから継承される設定のうち、ビューで変更できるもの

ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、作成元のホスト フィーチャ レイヤーから次の設定を継承します。 フィーチャ レイヤー ビュー側で異なる構成を行う場合、ホスト フィーチャ レイヤーに影響を与えることなく、ビューの構成を変更できます。

ビューと作成元のホスト フィーチャ レイヤーで個別に構成できる設定

ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、作成元のホスト フィーチャ レイヤーから次の設定を継承しません。 これらはビュー側で個別に設定します。

継承されない個別の設定

ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、作成元のホスト フィーチャ レイヤーから同期設定を継承しません。 ホスト フィーチャ レイヤー ビューで同期を有効にするには、はじめにプライマリ ホスト フィーチャ レイヤーで同期を有効にする必要があります。 プライマリ ホスト フィーチャ レイヤーで同期を無効にするには、はじめに従属する各ホスト フィーチャ レイヤー ビューで同期を無効にする必要があります。

ホスト フィーチャ レイヤー ビューとデータ アクセス

ホスト フィーチャ レイヤーの所有者または組織の管理者は、編集を有効化することによる影響を慎重に考えて、レイヤーにアクセスできるユーザーを検討する必要があります。 たとえば、パブリックで共有するレイヤーの編集を有効化した場合、ポータルにアクセスできるすべてのユーザーが (組織にサイン インしていないユーザーでも) レイヤーを編集できます。 一般に、レイヤーにアクセスできるユーザーが多いほど、レイヤーに対する編集権限を制限する必要があります。 そのため、情報収集用の一般ユーザー向けアプリで使用するという明確な目的でホスト フィーチャ レイヤーを作成していない限り、すべての人と共有したフィーチャ レイヤーでは編集を有効化しないでください。

ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、同じホスト フィーチャ データに対するアクセスを制限するのに最適です。必要なユーザーだけに編集アクセスを許可できます。 ホスト フィーチャ レイヤーを編集可能にして、データを編集する必要があるメンバーのグループだけで共有できます。 次に、このホスト フィーチャ レイヤーからホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成します。ビューの編集は有効化しないで、データを損なうことなく他のグループ、組織全体、あるいはパブリックでも共有できます。

ホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成する場合の注意事項

ホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成する際には、次の点に留意してください。

  • データを更新する必要がある場合、ビューの作成元のホスト フィーチャ レイヤーを上書きします。 データの更新はビューに反映されます。
    注意:

    上書きする前にマップにレイヤーを追加したり、レイヤーをマップから削除したり、マップ内のレイヤーを並べ替えた場合、ArcGIS Pro からホスト フィーチャ レイヤーを上書きできなくなります。 ホスト フィーチャ レイヤーを上書きする前にレイヤーの追加、削除、並べ替えが必要な場合、まずすべての従属ビューを削除する必要があります。

  • 同じホスト フィーチャ レイヤーから最大 20 個のビューを作成できます。