シーン内のフィーチャをクリックしてハイライト表示すると、ポップアップにフィーチャに関する詳細情報が表示されます。 重要な情報がよく目立つようにポップアップの表示方法をカスタマイズします。 [レイヤー プロパティ] では、ポイント、ライン、ポリゴン、および 3D オブジェクト レイヤーのポップアップを構成できます。 レイヤーごとにポップアップを表示/非表示にできます。
レイヤーを開く
ポップアップを構成するレイヤーを開くには、次の手順に従います。
- ポータルにサイン インしていることを確認し、Scene Viewer を開きます。
- [デザイナー] ツールバーで [レイヤー マネージャー] をクリックして [レイヤー マネージャー] ウィンドウを開きます。
- ポップアップを構成するレイヤーを選択します。
- レイヤー オプション ツール をクリックして [レイヤー プロパティ] を選択し、[レイヤー プロパティ] ウィンドウを開きます。
- [ポップアップ] で [ポップアップの構成] をクリックして [ポップアップ] ウィンドウを開きます。
- [ポップアップの有効化] 切り替えキーをクリックしてオプションを展開し、ポップアップを構成します。
ポップアップは、レイヤーを最初に開いたときにデフォルトで有効化されます。
注意:
ポップアップはすべてのレイヤー タイプで利用できるわけではありません。
ポップアップの構成
- [フィールドの構成] をクリックして [書式設定] ウィンドウを開き、フィールドを構成して、フィールドの名前と値を見やすくします。
- [タイトル] で、ポップアップのタイトルを入力します。
静的テキストとフィールド値を組み合わせて、ユーザーに情報が伝わりやすいポップアップのタイトルをカスタマイズします。 [フィールドの追加] をクリックして、フィールド値を選択します。 たとえば、タイトルに州別の人口を表示するには、{State_name}、Population: 、{pop2010} フィールドを順に入力します。 この組み合わせにより、次のように表示されます。
California Population: 38,120,066
- [フィールド] リストをクリックします。
- [フィールドの選択] をクリックして、リストにフィールドを追加します。
また、フィールドの再配置や削除も行えます。
- ポップアップに表示されるフィールド リストのタイトルを入力します。
[フィールドの追加] ボタン を使用すると、[タイトル] セクションと同様に静的テキストとフィールドを組み合わせることができます。
- フィールド リストの説明を入力します。
[フィールドの追加] ボタン を使用すると、[タイトル] セクションと同様に静的テキストとフィールドを組み合わせることができます。
- フィーチャ レイヤーに添付ファイルが含まれている場合、それらのファイルは、ポップアップ内の添付ファイルの下に自動的に追加されます。 添付ファイルは、フィーチャ サービスのフィーチャクラスへの関連テーブルとしてサポートされています。
- 必要に応じて、[コンテンツの追加] をクリックして、画像やチャート、テキストなどのメディアをポップアップに追加することもできます。
- 必要に応じて、アイテムをドラッグし、コンテンツを表示する順序を変更します。
- [デザイナー] ツールバーにある [保存] をクリックして、ポップアップの変更内容をシーンに保存します。
- ポップアップの構成が完了したら、[戻る] ボタン をクリックして、[レイヤー プロパティ] ウィンドウに戻ります。
ポップアップの構成が利用できないレイヤーの場合、[ポップアップの有効化] ボタンをクリックして、シーンでポップアップの表示/非表示を切り替えます。
フィールドの構成
表示するフィールドを構成するには、表示名を変更し、表示プロパティの形式を設定します。
- [フィールドの構成] をクリックして [フィールド] ウィンドウを開きます。
- 構成するフィールドを選択します。
ヒント:
同じタイプのフィールドを複数選択し、これらのフィールドの形式を同時に設定することができます。- [表示名] で、フィールド名を変更します。
- 整数値と小数値の場合、[1000 区切り文字の表示] 切り替えキーをクリックして、区切り文字が付いた値を表示します。
- 小数値の場合、[有効桁数] オプションを使用して、表示する値の有効桁数を設定します。
- 日付フィールドでは、[日付形式] ドロップダウン メニューから日付形式を選択します。 日付フィールドに日付と時刻の両方を表示するには、[時間の表示] 切り替えボタンをオンにして、時刻の表示形式を選択します。
- [完了] をクリックします。
- [デザイナー] ツールバーにある [保存] をクリックして、ポップアップの変更内容をシーンに保存します。
式の使用
ポップアップを構成する際には、Arcade 式の言語で記述されたカスタム式を使用できます。 式を使用すると、レイヤー内の既存のフィールドから新しい情報を作成して表示することができます。 たとえば、値をフィートからメートルに変換する式を作成したり、フィーチャ属性に基づく URL を動的に作成したりできます。 レイヤーに式がある場合は、コピーしてポップアップ構成で再利用することができます。
ポップアップで式を作成するか、レイヤー用に作成された既存の式を再利用することができます。
- [ポップアップ] ウィンドウを開くには、「レイヤーを開く」セクションの手順に従います。
- [属性条件式] をクリックします。
[属性式] ウィンドウが表示されます。
- [式の追加] をクリックしてエディター ウィンドウを開き、式を作成します。
ヒント:
いずれかの Arcade 関数についてヘルプが必要な場合は、関数の横にある矢印をクリックすれば、その関数についての参照情報が表示されます。
- 終了したら、エディターで [完了] をクリックします。
ヒント:
エディターを閉じる前に Arcade 式にタイトルを付けて、フィールドのリスト内で簡単に識別できるようにします。新しい式が [属性条件式] リストに追加されます。 式を編集するには、リストから式を選択してエディターで変更します。 式を削除するには、該当する式の横にある [式の削除] をクリックします。
ポップアップでフィールド属性のリストを使用した場合は、新しい式が [フィールド リスト] セクションに追加されます。この式の形式は [フィールド] ウィンドウで変更できます。
- [デザイナー] ツールバーにある [保存] をクリックして、ポップアップの変更内容をシーンに保存します。
アタッチメントの追加
フィーチャ レイヤーのデータに添付ファイルが含まれている場合は、添付ファイルがレイヤーのポップアップに追加されます。 添付ファイルは、デフォルトでギャラリーとしてポップアップに追加されます。 ポップアップ内の添付ファイルをクリックすると、その添付ファイルが新しいブラウザー タブで開きます。 添付ファイルをリストとして表示したり、ポップアップから削除したりできます。
- [ポップアップ] ウィンドウを開くには、「レイヤーを開く」セクションの手順に従います。
- [添付ファイル] をクリックします。
- 添付ファイルのタイトルを入力します。
[フィールドの追加] ボタン を使用すると、[タイトル] セクションと同様に静的テキストとフィールドを組み合わせることができます。
- 添付ファイルの説明を入力します。
[フィールドの追加] ボタン を使用すると、[タイトル] セクションと同様に静的テキストとフィールドを組み合わせることができます。
- 必要に応じて、[リストとして表示] 切り替えボタンをオンにして、添付ファイルをリスト形式で表示します。
- 必要に応じて、[オプション] をクリックして [削除] をクリックし、ポップアップから添付ファイルを削除します。
- ポップアップの構成が完了したら、[戻る] ボタン をクリックして、[レイヤー プロパティ] ウィンドウに戻ります。
- [デザイナー] ツールバーにある [保存] をクリックして、ポップアップの変更内容をシーンに保存します。
チャートの追加
チャートを追加して、数値属性フィールドの値をグラフィカルに表示できます。 追加できるのは、バー チャート、ライン チャート、パイ チャートです。
- [ポップアップ] ウィンドウを開くには、「レイヤーを開く」セクションの手順に従います。
- [コンテンツの追加] をクリックし、[チャート] を選択します。
- 表示するチャートのタイプを選択します。
- チャートのタイトルを入力します。
[フィールドの追加] ボタン を使用すると、[タイトル] セクションと同様に静的テキストとフィールドを組み合わせることができます。
- チャートのキャプションを入力します。
キャプションはタイトルの下の、チャートの上の部分に表示され、 チャート内のデータについて簡単な説明を提示するのに役立ちます。 カラム チャート、バー チャート、ライン チャートの単位をチャートの説明に含めることができます。 パイ チャートでは、それぞれのセグメントの上にポインターを置くとパーセンテージが表示されます。
[フィールドの追加] ボタン を使用すると、[タイトル] セクションと同様に静的テキストとフィールドを組み合わせることができます。
- チャートの代替テキストを入力します。
代替テキストはポップアップ上で非表示になり、スクリーン リーダーで使用されます。
[フィールドの追加] ボタン を使用すると、[タイトル] セクションと同様に静的テキストとフィールドを組み合わせることができます。
- [フィールドの選択] をクリックして、チャートに含めるフィールドを選択します。
- 必要に応じて、[水平方向] 切り替えボタンをオンにしてバー チャートを水平方向に表示します。
- 必要に応じて、[正規化] 切り替えボタンをオンにして正規化フィールドを選択します。
このフィールドの値で値フィールドの値が除算され、比率が作成されます。 正規化の比率は、分類および表示する数値に他の要因が影響している場合に役立ちます。 たとえば、人口は郡の規模に影響を受ける可能性があるため、人口を面積で除算して、データを正規化することができます。 また、データの正規化は、フィールド内の値の計測単位が同一でない場合に有効な比較を示すためにも役立ちます。
- 複数のチャート (または他のメディア アイテム) が存在し、ポップアップ内でそれらのアイテムが表示される順序を変更する場合は、必要に応じて、[メディア] セクションのアイテムの横の [並べ替え] をクリックし、アイテムを新しい位置にドラッグします。
- [デザイナー] ツールバーにある [保存] をクリックして、ポップアップの変更内容をシーンに保存します。
画像の追加
画像 (PNG、JPEG、GIF) の URL を入力することで、ポップアップに画像を挿入できます。 画像には、タイトル、キャプション、関連する Web サイトへのリンク、代替テキストを含めることができます。
ヒント:
最適な表示にするには、幅 200 ピクセル、高さ 150 ピクセルの画像を作成します。 画像が 200 x 150 より小さい場合、ウィンドウに白の境界が表示されます。 画像が大きい場合は、Web ブラウザーによって画像のサイズが 200 x 150 に自動的に変更され、幾何補正されて表示される場合があります。
画像をポップアップに追加するときは、更新間隔を設定できます。 これにより、ポップアップで、頻繁に更新される画像を指定間隔 (分単位) で更新し表示することができます。 たとえば、このオプションを使用して、トラフィック カメラで取得した画像を更新できます。
- [ポップアップ] ウィンドウを開くには、「レイヤーを開く」セクションの手順に従います。
- [コンテンツの追加] をクリックし、[画像] を選択します。
- 画像の URL を入力します。
- [フィールドの追加] をクリックして、フィールド値を選択します。 データ内の各フィーチャに一意の画像を使用する場合、このオプションを使用します。
- 必要に応じて、外部の Web サイトや ArcGIS Enterprise 上、またはレイヤーのデータ内の添付ファイルとして格納された画像の URL を入力します。 PNG、JPEG、および GIF 形式がサポートされています。 画像が ArcGIS Enterprise にアイテムとして格納されている場合は、アイテム ページにある [URL] フィールドからコピーした URL を入力する必要があります。
- [オプション] をクリックすると、タイトル、キャプション、リンク、および更新間隔用に追加のフィールドを表示できます。
- 画像のタイトルを入力します。
[フィールドの追加] ボタン を使用すると、[タイトル] セクションと同様に静的テキストとフィールドを組み合わせることができます。
- キャプションを入力します。
キャプションはタイトルの下の、画像の上の部分に表示され、 画像について簡単な説明を提示するのに役立ちます。
[フィールドの追加] ボタン を使用すると、[タイトル] セクションと同様に静的テキストとフィールドを組み合わせることができます。
- 画像の代替テキストを入力します。
代替テキストはポップアップ上で非表示になり、スクリーン リーダーで使用されます。
[フィールドの追加] ボタン を使用すると、[タイトル] セクションと同様に静的テキストとフィールドを組み合わせることができます。
- 関連するリンクの URL を入力します。
画像をクリックすると、新しいブラウザー タブにこの URL が表示されます。 関連するリンクの URL を入力するか、空白のままにすることもできます。
[フィールドの追加] ボタン を使用すると、[タイトル] セクションと同様に静的テキストとフィールドを組み合わせることができます。
- 必要に応じて、[更新間隔] 切り替えボタンをオンにして、テキスト ボックスに値 (分単位) を入力し、画像の更新間隔を設定します。
ポップアップが表示されたときに、指定した間隔で画像が更新されます。
- 複数の画像 (または他のメディア アイテム) が存在し、ポップアップ内でそれらのアイテムが表示される順序を変更する場合は、必要に応じて、[メディア] セクションのアイテムの横の [並べ替え] ボタン をクリックし、アイテムを新しい位置にドラッグします。
- [デザイナー] ツールバーにある [保存] をクリックして、ポップアップの変更内容をシーンに保存します。
テキストの追加
ポップアップにプレーン テキストを挿入して、コンテキストと情報を追加できます。
- [ポップアップ] ウィンドウを開くには、「レイヤーを開く」セクションの手順に従います。
- [コンテンツの追加] をクリックし、[テキスト] を選択します。
- テキスト フィールドをクリックしてテキスト エディターを開き、テキストを入力します。
[フィールドの追加] ボタン を使用すると、[タイトル] セクションと同様に静的テキストとフィールドを組み合わせることができます。
- [OK] をクリックします。
- [デザイナー] ツールバーにある [保存] をクリックして、ポップアップの変更内容をシーンに保存します。
Arcade エレメントの追加
既存のフィールドと同様に機能する属性式を使用して値を返すだけでなく、Arcade を使用してポップアップのコンテンツ エレメント全体を作成および定義することができます。 Arcade エレメントを使用すると、複数の属性式を扱う際にロジックが重複するのを避けることができます。 Arcade エレメントを使用すると、1 つの式でエレメントのデータなどを定義することができます。
リッチ テキスト、チャート、またはフィールド リスト エレメントのテンプレートを選択し、エレメントのコンテンツを定義する Arcade 式を作成します。
- [ポップアップ] ウィンドウを開くには、「レイヤーを開く」セクションの手順に従います。
- [コンテンツの追加] をクリックし、[Arcade] を選択します。
エディター ウィンドウが表示されます。
- [候補] をクリックし、[テンプレート] タブからテンプレートを選択して式を作成します。
ヒント:
Arcade エレメントは、ポップアップ エレメントを定義するディクショナリを返します。 テンプレートを使用すると、正しいディクショナリ構造で操作を開始できます。 詳細については、Arcade の「ポップアップ エレメントの構造」および「ポップアップ エレメントのプロファイル」をご参照ください。 - [OK] をクリックします。
ヒント:
エディターを閉じる前に Arcade エレメントにタイトルを付けて、ポップアップ コンテンツ エレメントのリスト内で簡単に識別できるようにします。 - [デザイナー] ツールバーにある [保存] をクリックして、ポップアップの変更内容をシーンに保存します。
関連レコードの表示
Scene Viewer に追加するレイヤーによっては、共通フィールドを介した別のテーブルまたはレイヤーとのリレーションシップがあらかじめ作成されていることがあります。 たとえば、建物を示すレイヤーに、各建物のテナントに関する情報を含むテーブルとのリレーションシップがあらかじめ作成されていることがあります。 レイヤーにリレーションシップがある場合は、関連データを表示するようポップアップを構成できます。
ArcGIS Pro のジオデータベース内でデータのリレーションシップを作成し、データを ArcGIS Online または ArcGIS Server (バージョン 10.1 以降が必要) に公開できます。 レイヤー ポータル アイテムには関連レコードが含まれ、レイヤーがシーンに追加されると、ポップアップを構成できます。 Scene Viewer でポップアップを構成する際に、リレーションシップを作成することはできません。
Scene Viewer は 1 対 1 または 1 対多のリレーションシップをサポートしています。 テーブル内に関連レコードを表示するには、関連データを含むテーブルまたはレイヤーをシーンに追加する必要があります。
注意:
関連レコードは、ホスト フィーチャ レイヤーとテーブル レイヤーのみでサポートされています。 リレーションシップに関連する両方のレイヤーのポップアップを構成することをお勧めします。
- [ポップアップ] ウィンドウを開くには、「レイヤーを開く」セクションの手順に従います。
- [コンテンツの追加] をクリックし、[関連レコード] を選択します。
- ポップアップに表示される関連レコードのタイトルを入力します。
- [フィールドの追加] をクリックして、データからフィールドまたは式を選択します。
- 必要に応じて、フィールド値の代わりに、またはフィールド値に加えて静的テキストを入力します。
- タイトルを付けない場合は、フィールドを空白のままにします。
- 関連レコードの説明を入力します。
- [フィールドの追加] をクリックして、データからフィールドまたは式を選択します。 データ内の各フィーチャに一意の説明を入力する場合は、このオプションを使用します。
- 必要に応じて、フィールド値の代わりに、またはフィールド値に加えて静的テキストを入力します。
- 説明が必要ない場合は、フィールドを空白のままにします。
- ドロップダウン メニューからリレーションシップを選択します。
ドロップダウン メニューには、コンポーネント レイヤーがシーンに追加されているリレーションシップのみが表示されます。
- [並べ替え] ドロップダウン メニューから、関連テーブルまたはレイヤーのフィールドを選択します。
- [並べ替え順] ドロップダウン メニューから、関連レコードの並べ替え方法を選択します。
- [プレビュー数] ドロップダウン メニューから、関連レコードがポップアップに表示される数を選択します。
- [OK] をクリックします。
- [デザイナー] ツールバーにある [保存] をクリックして、ポップアップの変更内容をシーンに保存します。
自分または他のユーザーがシーン上のフィーチャをクリックすると、関連レコードがポップアップに表示されるようになりました。 関連レコードの情報を取得するには、ポップアップで関連レコードの横にある矢印をクリックします。 [フィーチャの選択] をクリックし、関連フィーチャにズームして選択すると、そのフィーチャのポップアップを表示できます。