このリリースの新機能

以下では ArcGIS Enterprise on Kubernetes で利用できるワークフローについて説明し、各機能の情報へのリンクも掲載します。 このリリースで対処された問題のリストについては、「リリースノート」をご参照ください。

製品の主な機能

  • ArcGIS Enterprise 11.3 では、数値データと時系列データに 4 つの新しいフィールド データ タイプを使用できます。
  • ArcGIS Living Atlas コンテンツが ArcGIS Enterprise on Kubernetes で利用可能になりました。 ArcGIS Living Atlas コンテンツにアクセスするには、パッケージの更新を実行して、組織の [Living Atlas] ページから初期のコンテンツを配置する必要があります その後、新しいアイテムが Esri で利用可能になった時点で組織の ArcGIS Living Atlas コンテンツを更新できます。

組織サイトの管理

マッピングとビジュアライゼーション

  • 属性編集のフォームを構成する際に、フィーチャ間リレーションシップ クラスの関連レコード エレメントを追加します。 フォームへの関連レコードの追加は、ホスト フィーチャ レイヤー、ホスト フィーチャ レイヤー ビュー、および ArcGIS Server フィーチャ レイヤーでサポートされています。
  • グループ レイヤーをアイテムとして保存して、Web マップ全体で再利用します。 スタイル設定や表示設定など、多くのグループ レイヤー設定も保存されます。 複数のレイヤーを 1 つのアイテムにグループ化することで、一緒に頻繁に使用するコンテンツを整理、構成、アクセスできます。
  • メディア レイヤーをアイテムとして保存して、ジオリファレンス情報、スタイリング、表示設定などのレイヤー プロパティを保持します。 また、既存のメディア レイヤー アイテムをマップに追加することもできます。
  • デバイスのタイム ゾーン、特定のタイム ゾーン、データのタイム ゾーンを使用してマップのタイム ゾーンを設定し、時系列データを表示します。 デフォルトでは、マップには、マップを表示しているデバイスのタイム ゾーンに基づく日時が表示されます。
  • レイヤーをスタイル設定する際、カスタム Web スタイルを参照して追加します。 また、キーワード検索を使用してシンボルをフィルターすることもできます。
  • ポップアップを表示する際、複数のレイヤーのフィーチャがマップ内に表示される順序で表示されるようになりました。 これまでは、フィーチャはサーバーから返される順序で表示されていました。
  • 箱ひげ図Map Viewer で使用可能になりました。 箱ひげ図では、数値の分布と中心傾向を視覚化および比較できます。
  • チャートの作成は、マップ サービスから取得されたフィーチャ レイヤーでサポートされるようになりました。 サポートされているデータの完全なリストについては、「チャートの構成」をご参照ください。
  • ポップアップにチャートを追加する際に、RGB、HSV、16 進数値を使用してカスタム色とカラー ランプを選択します。
  • [レイヤー] ウィンドウで、レイヤーをタイトルで検索して、マップに追加されたレイヤーを検索します。
  • ポップアップにテキストを追加するときに、新しい [フィールド リスト] からフィールドや式を選択し、カスタム色を適用します。
  • 集約されたデータを操作する際に、縮尺の閾値を設定します。 これにより、クラスターやビンを使用しないで、個別のフィーチャを表示する縮尺を選択できます。
  • カラー ランプを使用するスタイル (ヒート マップなど) を操作する際に、Map Viewer で利用できる新しいカラー ランプとして Plasma、Cividis、Viridis、Magma、Inferno の 5 つが追加されました。 これらのカラー ランプは、色覚特性のサポートと高度なデータの視覚化を提供します。
  • スケッチ レイヤーにいくつかの機能拡張が加えられました。

3D GIS

  • Scene Viewer のスマート フォン環境での表示が新しくなり、モダンで簡素化されました。
  • プレゼンテーション モードを使用して最小限の UI でシーンのコンテンツとスライドを強調します。
  • Arcade 式と関連レコードを使用して、3D のポップアップを強化します。
  • 制約を使用することで、編集をより正確かつ簡潔にできます。
  • 新しい 3D ベースマップが追加され、ベータ版ではなくなりました。

解析

  • カスタム Web ツールが、Map Viewer で使用可能になりました。 カスタム Web ツールは、モデル、スクリプト、ノートブックなどのジオプロセシング ワークフローで、ツールまたはジオプロセシング サービス アイテムとして ArcGIS Enterprise で公開およびホストされ、Map Viewer[解析] ウィンドウからアクセスされます。
  • マップ サービスが解析用のフィーチャ入力としてサポートされるようになりました。 サポートされている入力の完全なリストについては、「解析の実行 (Map Viewer)」をご参照ください。
  • いくつかのツールに、[入力フィーチャの描画] ボタンが追加されました。これを使用すると、入力レイヤーを対話形式で作成できます。 入力フィーチャを描画するとスケッチ レイヤーが作成され、Web マップに保存できます。
  • 解析ツールが BigInteger フィールド タイプをサポートするようになりました。 一部の解析ツールは DateOnly や TimeOnly フィールド タイプもサポートしています。
  • ポイント クラスターの検索で、特定の [クラスタリング方法] オプションの出力としてチャートが作成されるようになりました。 [自己調整 (HDBSCAN)] の出力としてメンバーシップの確率分布チャートが作成され、[マルチスケール (OPTICS)] の出力として到達可能性プロットが作成されます。 また、ポイント クラスターの検索に、[時間フィールド][検索時間間隔][検索時間単位] の 3 つの新しいパラメーターが追加されました。これにより、[クラスタリング方法][指定距離 (DBSCAN)] または [マルチスケール (OPTICS)] のときに、距離とともに時間を使用してクラスターを特定できるようになりました。
  • 測地線可視領域に、[鉛直誤差][屈折係数] の 2 つの新しい可視領域設定パラメーターと、[方位角始点][方位角終点][仰角][俯角] の 4 つの新しい観測点パラメーターが追加されました。
  • サーフェス パラメーターに新しい [入力解析マスク ラスターまたはフィーチャ] パラメーターが追加されました。これは、入力サーフェス ラスター内の特定の対象位置に解析を制限します。
  • ゾーン統計ラスター関数 (Map Viewer Classic で使用可能) の [統計の種類] パラメーターに、[最頻値の数][最頻値の割合][最少頻値の数][最少頻値の割合] の 4 つの新しいオプションが追加されました。
  • 次の解析ツールを Map Viewer で使用できるようになりました。
    • コンポジット インデックスの計算は、複数の数値変数を組み合わせて、コンポジット インジケーターとも呼ばれる 1 つのインデックス変数を作成します。
    • 河川をラインとして生成は、事前のくぼ地の平滑化は不要で、入力サーフェス ラスターから河川ライン フィーチャを生成します。 くぼ地の特定の位置を指定することができます。 最適な累積閾値を指定できます。
    • 河川をラスターとして生成は、事前のくぼ地の平滑化は不要で、入力サーフェス ラスターから河川ラスターを生成します。 くぼ地の特定の位置を指定することができます。 最適な累積閾値を指定できます。
    • ディープ ラーニングを使用して変化を検出は、ディープ ラーニング モデルを使用して、2 つのラスター レイヤー間の変化を検出します。
    • テーブルから場所をジオコーディングは、テーブルの住所を座標に変換します。
    • 領域の特定は、入力ラスター内の領域の中から、指定したサイズ要件と空間的制限を満たしている最適な領域を特定します。
    • 多次元主成分分析は、多次元イメージ レイヤーをデータの分散を説明する少数の成分に変換して、空間パターンと時間パターンを簡単に特定できるようにします。
    • ニブルは、マスクに対応するラスターのセル値を最近傍セル値で置換します。
    • 河川リンク ラスターの作成は、ラスターの線形ネットワークの交差部分に一意の値を割り当てます。
  • 次のラスター関数を Map Viewer Classic で使用できるようになりました。
    • 勾配関数は、X、Y、XY、特定のディメンションの勾配を計算します。
    • 領域ピクセル数関数は、同じピクセル値を含む接続領域を識別して、それらの領域内のピクセル数の値を格納するイメージ レイヤーを返します。

データ管理