ホスト ダイナミック イメージ レイヤーに関する特定の設定を変更することができます。 以下のセクションでは、レイヤーの所有者、または管理者が、ホスト イメージ レイヤーとそれに含まれるデータの設定を管理する方法について説明します。
注意:
ArcGIS Enterprise では、ArcGIS Image Server で作成されたイメージ レイヤーはダイナミック イメージ レイヤーになり、[コンテンツ] セクションで [イメージ レイヤー] として参照されます。
アイテムの詳細の管理
ホスト イメージ レイヤーの所有者、または管理者であれば、ホスト イメージ レイヤー アイテムの名前、サムネイル、サマリー、説明、利用規約、共有設定、フォルダー、タグ、および著作権を変更できます。 管理者は、ホスト イメージ レイヤーの所有者を変更することができます。
- 組織サイトにサイン インし、ホスト イメージ レイヤーのアイテムの詳細ページを開きます。
- [概要] タブで、変更するプロパティの横にある [編集] ボタンをクリックします。
- プロパティを変更して、[保存] をクリックします。
一般設定の管理
ホスト イメージ レイヤーの所有者、または管理者であれば、コンテンツ ステータス、削除の防止の設定、およびレイヤーの範囲を変更できます。
- 組織サイトにサイン インし、ホスト イメージ レイヤーのアイテムの詳細ページを開きます。
- [設定] タブで、[信頼できるとしてマーク] または [非推奨としてマーク] を選択します。
- 必要に応じて、チェックボックスをオンにして、アイテムが誤って削除されないようにします。
- レイヤーを場所で検索できるように範囲を設定するには、[範囲の編集] をクリックします。
- 完了したら、[保存] をクリックします。
ダイナミック イメージ レイヤー設定の管理
ホスト ダイナミック イメージ レイヤーには、そのダイナミック イメージ レイヤーの管理者または所有者が変更できるデフォルトのリサンプリング、圧縮、モザイク手法、計測などの追加設定があります。
イメージ リクエスト オプションの変更
イメージをレンダリングする際に検索または表示される画像のサイズに関する制限を変更できます。 たとえば、リクエストのサイズを増やして、さらに広いエリアの画像を表示します。 検索してマップに表示できるイメージ レイヤーの一部を変更するには、次の手順に従います。
- 組織サイトにサイン インし、ホスト ダイナミック イメージ レイヤーのアイテムの詳細ページを開きます。
- [設定] タブをクリックします。
- [イメージ レイヤー (ホスト)] セクションまでスクロールします。
- 必要に応じて、次のいずれかの設定を変更します。
- [リクエストあたりの最大カラム数] - クライアント リクエストでサーバーが許可する最大カラム数。 クライアントのリクエストがこの値を上回る場合は、ピクセルは何も返されません。
注意:
ダイナミック イメージ サービスのリクエスト サイズの制限は、4,000 x 4,000 ピクセル以下に設定されています。 [リクエストあたりの最大カラム数] のサイズを調整するよう選択できますが、4,000 を超えるカラムを指定した場合、パラメーターの設定は 4,000 ピクセルに戻ります。
- [リクエストあたりの最大ロウ数] - クライアント リクエストでサーバーが許可する最大ロウ数。 クライアントのリクエストがこの値を上回る場合は、ピクセルは何も返されません。
注意:
ダイナミック イメージ サービスのリクエスト サイズの制限は、4,000 x 4,000 ピクセル以下に設定されています。 [最大カラム数/ロウ数] のサイズを調整するよう選択できますが、4,000 を超えるロウを指定した場合、パラメーターは 4,000 ピクセルに戻ります。
- [最大サンプル数] - この操作は、指定したジオメトリに対して、ソース データのサンプル ポイント位置、ピクセル値、および対応する空間解像度を生成します。 サンプル位置の最大数のデフォルト値は 1,000 です。
- [リクエストあたりの最大カラム数] - クライアント リクエストでサーバーが許可する最大カラム数。 クライアントのリクエストがこの値を上回る場合は、ピクセルは何も返されません。
- 完了したら、[保存] をクリックします。
デフォルトのリサンプリング方法の設定
デフォルトのリサンプリング方法は、イメージ レイヤーがマップに追加されたときにどのようにピクセルが表示されるかを決定します。 たとえば、コレクション内のほとんどの画像がカテゴリの場合、リサンプリング方法を [共一次内挿法] から [最近隣内挿法] に変更できます。 画像表示のデフォルトのリサンプリング方法を変更するには、次の手順に従います。
- 組織サイトにサイン インし、ホスト ダイナミック イメージ レイヤーのアイテムの詳細ページを開きます。
- [設定] タブをクリックします。
- [イメージ レイヤー (ホスト)] セクションまでスクロールして、[デフォルトのリサンプリング方法] 設定で次のオプションのいずれかを選択します。
- [最近隣内挿法] - 不連続データ用
- [共一次内挿法] - 連続データ用
- [三次たたみ込み内挿法] - 連続データ用
- [最頻値] - 不連続データ用
- 完了したら、[保存] をクリックします。
圧縮オプションの選択
ラスター データを圧縮すると、ネットワークのパフォーマンスが向上します。 許可される圧縮タイプを指定するには、次の手順に従います。
- 組織サイトにサイン インし、ホスト ダイナミック イメージ レイヤーのアイテムの詳細ページを開きます。
- [設定] タブをクリックします。
- [イメージ レイヤー (ホスト)] セクションまでスクロールし、チェックボックスをオンにして、[許可される圧縮] 設定で次のオプションを 1 つ以上許可します。
- [なし] - 圧縮を行いません。
- [JPEG] - 公開されている JPEG 圧縮アルゴリズムを使用する非可逆圧縮方式。 [JPEG] を選択した場合は、[デフォルトの JPEG 圧縮品質] 設定も指定できます。 有効な圧縮品質値の範囲は 0 〜 100 であり、75 がデフォルトです。 この圧縮方式は、JPEG ファイル、TIFF ファイル、およびジオデータベースに使用できます。
- [LZ77] - すべてのラスター セル値を維持する可逆圧縮方式。
- [LERC] - ラスターを複数のピクセル ブロックに分割する可逆または非可逆圧縮方式。この圧縮方式では、複数のブロック統計に基づいて、各ピクセルの量子化とビット スタッフィングができます (許容最大誤差を含む)。
- 完了したら、[保存] をクリックします。
ラスター関数テンプレートの変更
ラスター関数テンプレートを使用してダイナミック イメージ レイヤーをレンダリングできます。これは、リアルタイムでピクセルを処理して結果を示す表示を生成します。
ラスター関数を許可して、レンダリングに使用できるラスター関数テンプレートを指定するには、次の手順に従います。
- 組織サイトにサイン インし、ホスト ダイナミック イメージ レイヤーのアイテムの詳細ページを開きます。
- [設定] タブをクリックします。
- [イメージ レイヤー (ホスト)] セクションまでスクロールし、[関数の許可] チェックボックスをオンにして、レイヤーに関連付けられているラスター関数テンプレートにユーザーがアクセスできるようにします。
- [ラスター関数テンプレートの選択] ボタンをクリックして、ラスター関数テンプレート ブラウザーを起動します。
- ラスター関数テンプレートを参照してダイナミック イメージ レイヤーのレンダリング オプションとして追加し、[選択] ボタンをクリックします。
- 複数のラスター関数テンプレートを選択した場合、いずれか 1 つをデフォルト テンプレートとして設定できます。
- 完了したら、[保存] をクリックします。
モザイク オプションの指定
イメージ レイヤーがモザイク データセットまたは画像のコレクションから生成された場合、イメージ レイヤーのモザイクまたはカタログのプロパティを変更できます。 カタログ関連のパラメーターは、メタデータやカタログ フィールドに対するユーザー アクセスを制御または制限します。さらに、モザイク データセット テーブルのレコードに対するリクエストも制限します。 これらのパラメーターは、サーバー側の負荷に影響を与えます。 ユーザーが表示またはクエリ可能なデータを増やすほど、サーバー側の描画負荷が大きくなります。
モザイクまたはカタログのプロパティを変更するには、次の手順に従います。
- 組織サイトにサイン インし、ホスト ダイナミック イメージ レイヤーのアイテムの詳細ページを開きます。
- [設定] タブをクリックします。
- [イメージ レイヤー (ホスト)] セクションまでスクロールして、[カタログ] チェックボックスをオンにします。
- 必要に応じて、次のいずれか 1 つまたは複数の設定を変更します。
モザイクあたりの最大ラスター数
リクエストごとにモザイク処理できる最大ラスター数。 これによってサーバーは、1 つのリクエストで大量のラスターを開いて処理する必要がなくなります。
クライアントのリクエストが、この数よりも多いラスターへのアクセスを要求した場合、アクセスされるラスターは、この数に制限されます。 その他のラスターのピクセルが返されないため、描画される画像に空白が生じる可能性があります。 クライアントに空白が表示されないように、概観図を作成することをお勧めします。
リクエストあたりに返される最大レコード数
トランザクションごとの転送レコード数の上限。 ユーザーのリクエストがこの値を超えた場合、返されるイメージでは、許可されている最大ラスターが使用されます。
許可されたフィールド
クライアントに転送される属性テーブルのフィールドです。 クライアントが表示したり、クエリで使用したりできないようにする場合は、このフィールドをオフにします。
許可されるモザイク方法
イメージ サービスで使用できるモザイク方法。 次のモザイク方法があります。
- 中心に最も近い
- 北西
- ラスターのロック
- 属性による
- 天底に最も近い
- 観測点に最も近い
- シームライン
- なし
属性によるを選択した場合、[モザイク方法の並べ替えフィールド] 設定とベースの [値の並べ替え] 設定を指定できます。
- 完了したら、[保存] をクリックします。
許可される計測機能
画像からポイント、距離、面積、フィーチャの高さを計測するツールなど、イメージ レイヤー上で画像計測を許可するには、次の手順に従います。
- 組織サイトにサイン インし、ホスト ダイナミック イメージ レイヤーのアイテムの詳細ページを開きます。
- [設定] タブをクリックします。
- [イメージ レイヤー (ホスト)] セクションまでスクロールし、[計測] チェックボックスをオンにして、ユーザーがイメージ レイヤーで計測を実行できるようにします。
- チェックボックスをオンにして、次の計測オプションを 1 つ以上許可します。
- [なし] - 計測を実行できません。
- [基本] - 基本的な計測操作を実行できます (ポイント、距離、面積、重心)。
- [底面から最上部の高さ] - オブジェクトの底面から最上部までの高さの計測を実行できます。 計測は底面から垂直に行われることを想定しています。このため、建物に沿って計測されるラインの終点は始点の真上にある必要があります。 底面から先細りまたは傾斜しているオブジェクトは正確に計測されません。
- [底面と影による高さ] - オブジェクトの底面から、地面に伸びたオブジェクトの影の最上部までの高さの計測を実行できます。 影のポイントは、底面と垂直な表示オブジェクトのポイントを表している必要があります。
- [最上部から影の最上部の高さ] - オブジェクトの最上部から、地面に伸びたオブジェクトの影の最上部までの高さの計測を実行できます。 オブジェクトとその影の計測ポイントは、同じポイントを表している必要があります。 このツールは、たとえば建物の最上部に小さな部屋や塔がある場合など、建物の最上部にあるオブジェクトの高さを取得するのに便利です。 画像内でこのフィーチャの最上部のポイントを指定してから、影の同じポイントを特定します。
- [3D] - 3D 計測操作を実行できます (3D ポイント、3D 距離、3D 面積、3D 重心、体積)。
- 完了したら、[保存] をクリックします。
画像コレクションの画像の管理
画像コレクションを組織のホスト ダイナミック イメージ レイヤーとして公開することができます。 公開後に、レイヤーの所有者または管理者は、画像のフットプリントとオーバービューの構築、統計情報の計算、NoData ピクセル値の定義を実行できます。
フットプリントの構築
フットプリントには、画像コレクション内の各ラスターまたは画像のアウトラインが含まれます。 アウトラインは、ラスター データセットの範囲ではなくラスター データセット内の有効なラスター データの範囲を示すものと考えてください。 画像コレクションを使用してホスト イメージ レイヤーのフットプリントを構築するには、次の手順に従います。
- 組織サイトにサイン インし、画像コレクション イメージ レイヤーのアイテムの詳細ページを開きます。
- [画像管理] タブをクリックして、[フットプリントの構築] ボタンをクリックします。
- 必要に応じて、次のいずれか 1 つまたは複数の設定を変更します。
方法
フットプリント計算方法:
- ラジオメトリ - 定義された範囲外に値があるピクセルを除外します。 このオプションは、通常、境界エリアの除外に使用され、有効なデータは含まれません。 このオプションを選択した場合は、最小値と最大値も指定できます。 これがデフォルトです。
- ジオメトリ - フットプリントを元のジオメトリに戻します。
頂点の概数
フットプリントの複雑度は頂点の数で定義されます。 有効な値の範囲は 4 ~ 10,000 です。何も指定しない場合は値を -1 に設定します。 頂点の数が多いほど、フットプリントが高精度になり、複雑になる可能性が高くなります。
縮小距離
この距離でフットプリントをクリップします。 これは、NoData ピクセルに画像のエッジが重なる原因となる、非可逆圧縮の使用からアーティファクトを除去できます。
単純化の方法
パフォーマンスを向上するために、フットプリント内の頂点数を削減します。
- なし - 頂点数を制限しません。 これがデフォルトです。
- 凸包 - 最小境界四角形ボックスを使用して、フットプリントを単純化します。
- エンベロープ - 各モザイク データセット アイテムのエンベロープを使用して、フットプリントを単純化します。
オーバービューをスキップ
オーバービューのフットプリントを調整します。
- オン - オーバービューのフットプリントを調整しません。 これがデフォルトです。
- オフ - オーバービューおよび関連するラスター データセットのフットプリントを調整します。
境界線の更新
範囲を変更する画像を追加または削除した場合に、モザイク データセットの境界線を更新します。
- オン - 境界線を更新します。 これがデフォルトです。
- オフ - 境界線を更新しません。
シートのエッジを維持
タイル分割されて隣接する (つまり、重なる部分が小さいか重ならない状態で、継ぎ目に沿って並べられている) ラスター データセットのフットプリントを変更します。
- オフ - すべてのフットプリントからシートのエッジを削除します。 これがデフォルトです。
- オン - 元の状態のフットプリントを維持します。
リクエスト サイズ
フットプリントを構築するときにラスターをリサンプリングする範囲 (カラムとロウ) を設定します。 画像の解像度が大きくなるほど、ラスター データセットは詳細になりますが、処理時間は長くなります。 値が -1 の場合、フットプリントを元の解像度で計算します。
最小領域サイズ (ピクセル)
ピクセル値を使用してマスクを作成するときに、画像の小さなホールを避けます。 たとえば、画像の値の範囲が 0 ~ 255 で、雲をマスクするために 245 ~ 255 の値を除外すると、雲でない他のピクセルもマスクされてしまう可能性があります。 それらのエリアがここで指定したピクセル数より小さい場合、マスクされません。
最小間引き率
スリバーの厚さを 0 ~ 1.0 のスケールで定義します。1.0 は円を表し、0.0 は直線に近いポリゴンを表します。
[最大スリバー サイズ] 値と [最小間引き率] 値をどちらも下回るポリゴンは、フットプリントから削除されます。
最大スリバー サイズ
この値の二乗より小さいすべてのポリゴンを特定します。 値はピクセルで指定し、ソース ラスターの空間解像度ではなく、[リクエスト サイズ] 値に基づきます。
[最大スリバー サイズ] 値と [最小間引き率] 値をどちらも下回るポリゴンは、フットプリントから削除されます。
- 設定が完了したら、[実行] をクリックします。
画像コレクション レイヤーの画像のフットプリントが構築され、[画像管理] タブに戻ります。
オーバービューの構築
オーバービューは、大縮尺 (縮小) で画像コレクションを表示する場合に、表示速度の向上と CPU 使用率の低減が図れるように作成された低解像度の画像です。 画像コレクションを使用してホスト イメージ レイヤーのオーバービューを構築するには、次の手順に従います。
- 組織サイトにサイン インし、画像コレクション イメージ レイヤーのアイテムの詳細ページを開きます。
- [画像管理] タブをクリックして、[オーバービューの構築] ボタンをクリックします。
- [実行] をクリックします。
画像コレクション レイヤーの画像のオーバービューが構築され、[画像管理] タブに戻ります。
シームラインの計算
シームラインは、画像コレクション内の重なり合う画像のブレンドをスムージングするために使用されます。 シームラインを計算すると、画像コレクション内の画像の表示を制御して、計算結果に応じて表示を改善できます。
- 組織サイトにサイン インし、画像コレクション イメージ レイヤーのアイテムの詳細ページを開きます。
- [画像管理] タブをクリックし、[シームラインの計算] ボタンをクリックします。
- ドロップダウン メニューから [シームライン計算方法] を選択します。このオプションには、以下が含まれます。
ラジオメトリ
画像内のフィーチャのスペクトル パターンに基づいてシームラインを生成します。
Geometry
画像フットプリントの交差部分に基づいて、重なり合うエリアを含むシームラインを生成します。
エッジ検出
重複エリア内のフィーチャのエッジに基づいて、交差エリア上のシームラインを生成します。
視差
ステレオ ペアの画像間の視差を活用してシームラインを決定します。これは、モザイク エリアに建物がある大規模縮尺のモザイク処理に便利です。
ボロノイ
エリアのボロノイ図に基づいて画像フットプリントを分割します。
- 必要に応じて、[シームライン ブレンド幅] に値を入力します。
- 必要に応じて、[設定] を展開し、次のいずれか 1 つまたは複数の設定を変更します。
最小領域サイズ
この指定した閾値よりも小さいすべてのシームライン ポリゴンが、シームライン結果から削除されます。
ブレンド タイプ
ブレンド (フェザリング) は、画像が重なり合う部分のピクセル間のシームラインに沿って発生します。 ブレンド幅により、シームラインを基準としてブレンドされるピクセル数が定義されます。
最小間引き率
ポリゴンが、スリバーと見なされずに、どこまで薄くなることができるかを定義します。 これは、0 ~ 1.0 のスケールに基づきます。ここで、0.0 の値は、ほとんど直線のポリゴンを表し、1.0 の値は円形のポリゴンを表します。
最大スリバー サイズ
ポリゴンがスリバーと見なされる最大サイズを指定します。 このパラメーターはピクセル数で指定し、ソース ラスターの空間解像度ではなく、リクエスト サイズに基づきます。 この値の二乗 [(max_sliver_size)2] よりも小さいポリゴンはすべてスリバーと見なされます。 シームラインを構築すると、スリバーが削除されます。
- [実行] をクリックします。
画像コレクション レイヤーの画像のシームラインが計算され、[画像管理] タブに戻ります。
カラー補正の計算
タイルの継ぎ目が目立たないように、画像レイヤー内の色を調整します。
- 組織サイトにサイン インし、画像コレクション イメージ レイヤーのアイテムの詳細ページを開きます。
- [画像管理] タブをクリックし、[カラー補正の計算] ボタンをクリックします。
- ドロップダウン メニューから [カラー調整方式] を選択します。このオプションには、以下が含まれます。
ドッジング
ターゲット カラーに合わせて各ピクセルの値を変更します。 この方法では、ターゲット カラーに影響を与えるターゲット カラー サーフェスのタイプも選択する必要があります。 多くの場合、ドッジングにより適切な結果を得ることができます。
ヒストグラム
参照画像のヒストグラムとの関係に従って各ピクセルの値を変更します。 すべての画像から参照ヒストグラムを取得することができます。 この方法は、すべての画像のヒストグラムが似ている場合に適しています。
標準偏差
標準偏差内のターゲット ラスターのヒストグラムとの関係に従って各ピクセルの値を変更します。 標準偏差は、すべてのラスターから計算できます。 この方法は、すべてのラスターが正規分布している場合に適しています。
- 必要に応じて、[カラー調整 (ドッジング) サーフェス タイプ] を選択します。このオプションには、以下が含まれます。
単一色
少数の画像と数種類の地表フィーチャだけが存在する場合に使用します。 画像の数が多すぎたり、地上物体の種類が多すぎると、出力の色が不鮮明になる可能性があります。 すべてのピクセルの値は、1 つのカラー ポイント (すべてのピクセルの平均値) に合わせて変更されます。
カラー グリッド
多数の画像が存在するか、異なる多数の地上物体が画像に含まれている場合に使用します。 ピクセルの値は、画像コレクション全体に分布する複数のターゲット カラーに合わせて変更されます。
1 次
この方法を使用すると、滑らかに変化する色が生成される傾向があり、補助テーブル内の格納スペースの使用量が減少しますが、カラー グリッドのサーフェスと比較して処理時間が長くなる可能性があります。 2 次元多項式による傾斜平面から取得された多数のターゲット カラーに合わせて、すべてのピクセルの値が変更されます。
2 次
この方法を使用すると、滑らかに変化する色が生成される傾向があり、補助テーブル内の格納スペースの使用量が減少しますが、カラー グリッドのサーフェスと比較して処理時間が長くなる可能性があります。 2 次元多項式によるパラボリック表面から取得された一連のターゲット カラーに合わせて、すべての入力ピクセルの値が変更されます。
3 次
この方法を使用すると、滑らかに変化する色が生成される傾向があり、補助テーブル内の格納スペースの使用量が減少しますが、カラー グリッドのサーフェスと比較して処理時間が長くなる可能性があります。 立方体面から取得された複数のターゲット カラーに合わせて、すべての入力ピクセルの値が変更されます。
- 必要に応じて、[設定] を展開し、イメージ レイヤーに対して [統計情報の再計算] を行う場合、次のいずれか 1 つまたは複数の設定を変更できます。
スキップするロウ数
統計情報の再計算時にスキップするロウ数を指定します。
スキップするカラム数
統計情報の再計算時にスキップするカラム数を指定します。
- [実行] をクリックします。
画像コレクション レイヤーに色補正が適用され、[画像管理] タブに戻ります。
統計の計算
コントラスト ストレッチの適用やデータの分類など、画像で特定のタスクを実行するには、統計情報が必要です。 統計情報の計算により表示が向上します。 画像コレクションとして公開された画像の統計情報を計算するには、次の手順に従います。
- 組織サイトにサイン インし、画像コレクション イメージ レイヤーのアイテムの詳細ページを開きます。
- [画像管理] タブをクリックして、[統計情報の計算] ボタンをクリックします。
- 必要に応じて、次のいずれかの設定を変更します。
スキップするロウ数
ピクセル サンプル間の鉛直方向のピクセル数。 統計情報の計算に使用される各画像の部分は、この値によって制御されます。 値が 1 のときは列ごとの各ピクセルを使用し、値が 10 のときはピクセルを 10 個おきに使用します。
スキップするカラム数
ピクセル サンプル間の水平方向のピクセル数。 統計情報の計算に使用される各画像の部分は、この値によって制御されます。 値が 1 のときは行ごとの各ピクセルを使用し、値が 10 のときはピクセルを 10 個おきに使用します。
除外値
統計情報の計算に含まれないピクセル値。
- [実行] をクリックします。
画像コレクション レイヤーの画像の統計情報が計算され、[画像管理] タブに戻ります。
NoData ピクセル値の定義
画像コレクションで NoData として表現される 1 つまたは複数の値を指定できます。 NoData は、画像の周囲のピクセル値の定義または透過表示の設定に使用できます。 画像コレクションとして公開された画像の NoData 値を設定するには、次の手順に従います。
- 組織サイトにサイン インし、画像コレクション イメージ レイヤーのアイテムの詳細ページを開きます。
- [画像管理] タブをクリックして、[NoData ピクセル値の定義] ボタンをクリックします。
- NoData ピクセル値パラメーターに整数のピクセル値を入力します。 または、[有効なピクセル値の範囲を定義] チェックボックスをオンにして、有効な最小ピクセル値と最大ピクセル値を指定します。 有効範囲外のピクセル値は NoData として設定されます。
- 必要に応じて、[ピクセルは、すべてのバンドの NoData 条件が満たされている場合にのみ穴埋めを表します] をオンにします。 これはマルチバンド画像にのみ適用されます。
- オフ - バンドに NoData のピクセルがある場合、ピクセルはマルチバンド イメージ レイヤーの NoData として分類されます。 これがデフォルトです。
- オン - マルチバンド イメージ レイヤーの NoData として分類されるように、ピクセルをすべてのバンドで NoData として分類する必要があります。
- [実行] をクリックします。
画像コレクション レイヤーの画像の NoData ピクセルが定義され、[画像管理] タブに戻ります。