レイヤーのマージ ツールでは、2 つのレイヤーから同じフィーチャ タイプのフィーチャ (ポイント、ライン、またはエリア) をコピーして 1 つの新しいレイヤーにすることができます。
出力はホスト フィーチャ レイヤーです。
例
ロサンゼルス市は、ロサンゼルス川周辺の地域の再生を図るために、新しい公園の建設を予定しています。 新しい公園は、ロサンゼルス川の周辺で、現存する公園と有毒廃棄物を排出する施設に近い場所を避けて建設する必要があります。 新しい公園を建設できない除外区域を作成するには、[レイヤーのマージ] ツールを使用して、現存する公園と有毒廃棄物を排出する施設の周辺のバッファーを 1 つのレイヤーにマージします。
使用上の注意
レイヤーのマージ ツールには、入力フィーチャ、マージの設定、結果レイヤーの構成が含まれています。
入力フィーチャ
[入力フィーチャ] グループには次のパラメーターがあります。
- [入力レイヤー] は、オーバーレイされるポイント、ライン、またはポリゴン レイヤーを特定します。
- [マージするレイヤー] は、入力レイヤーにマージするポイント、ライン、ポリゴン フィーチャを特定します。 入力レイヤーと同じジオメトリ タイプである必要があります。
マージの設定
[マージの設定] グループには次のパラメーターがあります。
[マージ操作] は、フィールドのマージで使用する操作を指定します。 デフォルトでは、入力レイヤーと、マージするレイヤーのすべてのフィールドが出力にコピーされます。 デフォルトの動作を適用しない場合のみ、このパラメーターでフィールドと操作を指定します。 マージ操作はオプションです。 フィールドごとに 1 つのマージ操作を指定できます。
マージ操作を指定する場合、次のオプションを指定する必要があります。- [フィールド] - 変更するフィールド。
- [操作] - フィールドに対して適用する操作。
操作 説明 名前の変更
フィールド名を変更して、出力レイヤーに追加します。 新しい名前を指定できるテキスト ボックスが表示されます。
削除
フィールドを出力レイヤーから削除します。
一致
フィールド名をマージ先レイヤーのフィールド名と同じ名前にします。 マージされるレイヤーのフィールド値は、一致させる出力フィールドにコピーされます。 同じフィールド タイプを持つ場合は、2 つのフィールドは一致します。
結果レイヤー
[結果レイヤー] グループには次のパラメーターがあります。
- [出力名] は、作成されマップに追加されるレイヤーの名前を決定します。 名前は一意でなければなりません。 組織内に同じ名前のレイヤーがすでに存在する場合、ツールは失敗し、別の名前を指定するよう求められます。
- [フォルダーに保存] は、結果を保存する [マイ コンテンツ] 内のフォルダーの名前を指定します。
制限事項
入力レイヤーのアタッチメントは、出力レイヤーに含まれません。
環境
解析環境設定は、ツールの結果に影響する追加パラメーターです。 ツールの解析環境設定には、[環境設定] パラメーター グループからアクセスできます。
このツールでは次の解析環境が適用されます。
出力
レイヤーのマージ ツールは、ポイント、ライン、またはポリゴン フィーチャを含む出力ホスト フィーチャ レイヤーを作成します。 作成されるフィーチャのタイプは、入力レイヤーによって決まります。
デフォルトでは、両方の入力レイヤーのすべてのフィールドが出力レイヤーにコピーされます。 マージ操作を指定した場合、出力フィールドにはそれらの値が反映されます。
ライセンス要件
このツールには、次のライセンスと構成が必要です。
- Creator または GIS Professional ユーザー タイプ
- 公開者もしくは管理者ロール、またはそれと同等のカスタム ロール
リソース
詳細については、次のリソースをご参照ください。
- ArcGIS REST API のレイヤーのマージ
- ArcGIS API for Python の merge_layers
- ArcGIS Pro のマージ (Merge)